"Electric Magic", Empire Pool, Wembley, UK 20th November 1971
"Electric Magic"の決定盤が登場!
「エレマジ」というと「音が悪い」というイメージをお持ちの方も多いことと思われますが、そんなイメージをくつがえす、間違いなく過去ベストのサウンドで収録した決定盤と言えるタイトル!
'90年代半ばに、懐かしのMad Dogs、続けて旧タラで登場したライブですが、このときは旧タラ盤がMad Dogsよりもかなり音は良いというものでした。その後2001年頃に出たApple Jamというレーベルのものは旧タラの劣化コピーで、また2003年頃に出たエレマジ盤では旧タラの劣化コピーを軸に音の劣るサブマスターからImmigrant Songをどうにか初登場させたというもの。ちなみに、そこではDancing Daysも「初収録」されていましたが、実態は'72年12月23日公演の同曲が埋め込まれていたというものでした。
その後、近年になり新タラ、EV盤と出ていますが、どちらもメタリックでギラギラした処理が何故か同じように施されており、また収録編集内容もどういう訳かほぼ同じというもので、これらのリリースも謎でしたが、いずれにしてもメタリックでギラギラした質感が惜しまれたものであり、結局のところ音的には最初期リリースである旧タラが低周波のハムノイズと過剰な低域処理が耳につくものの、現状ベストというのが今までの状況でした。
今回のタイトルでは近年登場の新タラ、EV盤に使用されたマスターと恐らく近いルートのものと思われますが、ポイントは、メタリックでギラギラした処理がなされる前のナチュラル・マスター(当然ネットではない)をメインにした収録となっている点です。ヒスノイズこそ多めですが、ギラギラしたデジタル処理とは無縁の丁寧なマスタリングにより、この日のライブとしては音質的には確実に大幅アップ。また関連タイトルではことごとく低域のブーンというハムノイズが耳障りでしたが、それもほぼ解消し、今まで聞き取り辛かった音声もかなり明確に聞き取れるようになっており、例えばCD出だしのロバートのGood Evening!(CDタイム0:13付近)を既発タイトルと聞き比べて頂くだけでも解像度の差や耳障りな低周波ノイズのないスッキリサウンドを大いに実感頂けるでしょう。
ちなみに、新タラやEV盤でも今まで聞き取れなかったフレーズなどがかなり聞き取れるようになってはいたのですが、如何せんメタリックサウンドがそれを帳消しにしてしまっていた、というもの。
また内容的にも曲間の補填等がサブテープ(こちらもネットではない)にて適宜補填され、既発で気づかなかった曲間カットや音のダブリ収録なども補填やノーカット復旧がなされております(新タラ・EV盤よりは若干長くなってます)。
またピッチ等も当然ぬかりはなく、例えば幻惑終盤のカット部(本盤22:32付近)前後でピッチが大幅にズレる(既発ではカット後に高くなっていた)点なども本盤ではズレはなし。
とにもかくにも、今まで聞きづらいな〜と思っていた「エレマジ」が、やっと聴けるレベルに到達!
限定ナンバリング入りで、バックカードにナンバリング。
CDラベルはピクチャーディスクの永久仕様の愛蔵盤で登場です!
Disc 1 (41:20)
01. Introduction
02. Immigrant Song
03. Heartbreaker
04. Black Dog
05. Since I've Been Loving You
06. Rock And Roll
07. Stairway To Heaven
Disc 2 (57:25)
01. MC
02. Going To California ★イントロ前の重複カット復旧
03. That's The Way
04. Tangerine
05. Dazed And Confused
06. What Is And What Should Never Be
07. Celebration Day
Disc 3 (44:09)
01. MC
02. Moby Dick
03. Whole Lotta Love
incl.
Big Black Cadillac Blues
Boogie Chillen'
Hello Mary Lou
Mess O' Blues ★重複カット復旧
Honey Bee
Going Down Slow
Kind Hearted Woman Blues
(メーカーインフォによる)