DAVID BOWIE - ST. ANN'S WAREHOUSE 2002: DAT MASTER(2CD)
St. Ann's Warehouse, Brooklyn, NY, USA 12th October 2002 ULTIMATE SOUND(from Original Masters)
“HEATHEN TOUR”の……いえ、ボウイの全キャリアでも類を見ない超絶なるライヴアルバムが登場。永久保存プレス2CDでリリース決定です!
その超絶盤に収められているのは「2002年10月12日ブルックリン公演」。そのフル・オーディエンス録音です。1997年の“EARTHLING TOUR”以降、ボウイのライヴと言えば、イベントライヴや数公演のミニツアーばかり。
“HEATHEN TOUR”は5年ぶりの本格的なワールドツアーであり、文字どおり、「ボウイ復活」を満天下に宣言するようなツアーでした。まずは、そのスケジュールを振り返り、ショウのポジションを確かめてみましょう。
《6月11日『HEATHEN』発売》
・6月11日+29日:ウォームアップ(2公演)
・7月1日-18日:欧州#1(9公演)
・7月28日-8月16日:北米#1(12公演)
・9月22日-10月2日:欧州#2(6公演)
・10月11日-23日:北米#2(7公演)←★ココ★
これが“HEATHEN TOUR 2002”の全体像。夏から秋にかけて欧州と北米を往復したわけですが、本作のブルックリン公演はその最終盤「北米#2」の2公演目にあたるコンサートでした。この「北米#2」はちょっと特別。“マラソンツアー”と称してアメリカ東海岸をひたすら巡るもので、会場は小規模な劇場サイズ。他のレッグとは明らかに異なり、『HEATHEN』を録音したニューヨークへの帰還ツアーでした。
【ボウイ全史でも頂点に輝く奇跡のサウンド】
そんなショウを記録した本作は、奇跡レベルの超極上オーディエンス録音。大元のDATマスターから直接デジタル化されているのですが、とにかく、とにかく美しい。開演早々、生々しい喝采が沸き上がるのでサウンドボードと間違える事はありませんが、いざ演奏が始まると客録かサウンドボードかの意味が消え失せる。クッキリとした芯が耳元に飛び込むダイレクト感は圧倒的で、高音はどこまでも綺麗に伸び、中音域は触れているようなたっぷりとした手応え。そして、重低音。これが凄すぎる。決して低音だけ頭抜けているわけではないのですが、ベースの振動が皮膚を直接撫で、震わせるようにリアル。さらに無音部までが驚異的。音が消える刹那、演奏音と演奏音のスキマが深い。無音を汚すヒスもなく、漆黒の闇と鮮やかな演奏音の輪郭がクッキリとしているのです。
さらにさらに、その芯と輪郭から立ち上る鳴りまで絶品。ほとんどサウンドボードなくらいに残響の極小な録音ではあるものの、その極わずかなホール鳴りがノートの美しさをグイッと引き上げている。1音が消える際、芯が先に消え、そこから鳴りが消えていくわけですが、その儚い超弱音まで繊細でえらく艶っぽいのです。このバランスは精緻にミックスした公式ライヴアルバムのようでもあり、実際の公式盤とは違って演出しようという作為がまるでない。ナチュラルで一発録りだからこそのリアリティだけが見事に描かれている。公式ライヴ盤レベルでありながら、それ以上の“気品”まで宿している。実のところ、このショウはサウンドボードも存在するのですが、味気ない丸出し音よりも本作の方が遙かに美しいのです。
当店ではボウイのオーディエンス録音を全キャリアに渡って無数に扱って参りましたが、正直ここまで凄いサウンドはちょっと覚えがない。恐らくは、ボウイの客録でもNo.1。もしかしたら、並ぶものがもう1本くらい世界のどこかにあるかも知れない……そんな次元の奇跡の録音なのです。原音からしてそこまで超絶ではありましたが、本作はさらに“極み”を目指してブラッシュ・アップ。とは言っても、元が奇跡ですので大幅な変更はしておりません。問題だったのはステレオ感。左チャンネルに寄りすぎていたバランスを自然に聞こえるように調整し、それに伴って高音の鳴りを補正しました。引き上げる事が出来るのであれば元から奇跡ではないわけで、本作は「奇跡の凄み」をバランスの違和感もなく自然に感じ取れるように仕上げたのです。
【激レア曲入りの美味しすぎるショウ】
そのサウンドで描かれるショウがまた、素晴らしいのなんの。基本的には“HEATHEN TOUR”の標準セットに準じるもので、アルバム再現などの特別感はない。しかし、だからこそ“HEATHEN TOUR”の旨みたっぷりなフルセットが味わえる。サウンドボード版ではカットされていた「Stay」「The Bewlay Brothers」も収録し、しかも一気貫通のナチュラル感が揺るがない。
また、当店では『OLYMPIA 2002』『MONTREUX 2002』『TORONTO 2002』といった極上サウンドボードのプレスCDもご紹介してきましたが、本作はそれら傑作群でも聴けない「Survive」「Rebel Rebel」「Look Back in Anger」「Moonage Daydream」も楽しめます。そして、極めつけは『ハンキー・ドリー』の名曲「The Bewlay Brothers」。ボウイの全キャリアでもステージで歌われたのは片手で数えるほどしかない。その激レア・ナンバーを奇跡の超極上サウンドでじっくりと楽しめるのです。
なにはさておき、超絶なるサウンド。もはや、サウンドボードだろうとオーディエンスだろうと関係ない“高み”に達した音世界です。その上に来て“マラソンツアー”ならではのアット・ホームなムードや激レアな「The Bewlay Brothers」までフルに楽しめる。ボウイの全オーディエンス録音でもNo.1になるであろう究極的な1本。永久保存プレス2CDでじっくりとご体験ください。
★これまで聴いたことない程に素晴らしい、抜群の超高音質録音。ボウイの全タイトルの中でベストの音質と言って良い程。
Disc 1 (63:42)
1. Intro. 2. Sunday 3. Cactus 4. Breaking Glass 5. Fame 6. Ashes to Ashes 7. Slip Away
8. China Girl 9. 5:15 The Angels Have Gone 10. Survive 11. I've Been Waiting for You
12. Rebel Rebel 13. I'm Afraid of Americans 14. Life on Mars?
Disc 2 (67:24)
1. Look Back in Anger 2. Heroes 3. Heathen (The Rays) 4. Moonage Daydream 5. Afraid
6. Stay 7. The Bewlay Brothers 8. Everyone Says 'Hi' 9. Hallo Spaceboy
10. Let's Dance 11. Ziggy Stardust
David Bowie: Vocals / Guitar / Saxophone / Harmonica
Catherine Russell: Keyboards Percussion Backing Vocals
Earl Slick: Guitar
Gail Ann Dorsey: Bass / Backing Vocals
Gerry Leonard: Guitar
Mark Plati: Rhythm Guitar / Bass / Keyboards
Mike Garson: Keyboards
Sterling Campbell: Drums
(メーカーインフォによる)