QUEEN + ADAM LAMBERT - DEFINITIVE BERLIN 2015(2CD + Ltd Bonus DVDR "BERLIN 2015: THE VIDEO")

Live at O2 World, Berlin, Germany 4th February 2015 ULTIMATE SOUND

 

　QUEEN＋アダム・ランパートのスーパー・ライヴ盤が到着しました！　本作に記録されていたのは、「2015年２月４日ベルリン公演」。先月、録音されたばかりの湯気が立ちそうな最新音源です。しかも、登場した瞬間からネットで話題が沸騰。その噂を聞きつけたヨーロッパを代表するQUEEN研究家も「これは凄い！」と驚き、入念にリマスターした上で提供されたものなのです。

　もしかして、「また、QUEEN＆アダム？」……あなたはこう思われませんでしたか？　この台詞、実は本作のマスターが到着したとき、ひとりのスタッフが口走ったのものです。正直な話、（それのどこが悪いんだ？）とムッとしながらも（まぁ、無理もないわな）と内心思ったのも事実。なにしろ、今までもプロショットに加え、各ツアーの傑作・名作録音がゴロゴロ。いかに素晴らしいショウと凄まじい録音とは言え、「もう満腹だ！」となっても不思議はありません。

　だが、しかし！

 

　そのマスターは、飽和状況を押してでもプレスせずにはいられない、とんでもない客席録音だったのです。何がそれほど「とんでもない」なのか。それはもう聴いて一発、とにかく音が良い。最高。素晴らしい。驚愕。完璧。究極。至高。もう、やんなっちゃう。すべての楽器が、声が考えうる限りの高音質で鳴っているのです。ギター・サウンドはゴージャスに鳴り、ピアノはキラキラと輝き、ベースの低音は豊かに轟き、ドラムはセットの構造まで主張し、コーラスは各人のヴィヴラートまできめ細かい。

 

それら１つひとつが際立つ繊細ノートが絡み合って壮大な音世界を組み上げていく。視覚的に喩えるなら、量販店に置いてあるどデカい４Ｋテレビのような感じでしょうか。目を凝らして凝らして細部を見ても美しく、だからこそ引いたときに大きさが際立つ（あくまで例え話。本作はCDです）。本作も、細部の細部まで超鮮明だからこそ、バンドの音楽世界の巨大さが感じられる。だからといってライン録音のような素っ気なさとは無縁で、繊細なヴィヴラートが絶妙な残響をまとって響き渡る様も、極めて美しい。「Somebody To Love」で空間の隅々に響き渡るアダムのヴォーカリゼイション……“残響がクリア”なんて録音、今まで想像すらしたことがありませんでした。

　その世界の広がりに一役買っているのが、歓声。まず、そのヴォリュームからしてマルチからミックスされたかのように完璧。「演奏を邪魔しない」よりもう少し小さいレベルの歓声なのですが、曲間になると拍手の１つひとつまで捉えるような繊細さ。盛り上がり以上に、客１人ひとりの満足とが伝わってくるのです。

しかも、本作の絶妙な残響と融合して見事な空間を演出している。そのサウンド、タイミング、バランス……まさに、歓声まで含めてパーフェクトなのです。

　今までも強烈な高音質ぞろいだったQUEEN＋アダム・ランパートですが、その傑作群の中にあっても、ズバ抜けたベストです。“2015年ツアーのベスト”ではありません。2012年から全部記録を眺めてもベスト。いや、下手をすると、（サウンドだけなら）全QUEENのオーディエンス録音でもベストかも知れない……。

　そんな“聴いたことすらない”レベルのサウンドで鳴るライヴの中身がまた、美しい。極めて。セットリストの内容は、先日リリースされた「LONDON 2015 2ND NIGHT」（Wardour-140）に近く、「Don't Stop Me Now」「These Are the Days of Our Lives」が「A Kind Of Magic」「The Show Must Go On」に変更されている程度。1986年マジックツアーが脳裏をよぎる「One Vision」のオープニングも同じです。

 

しかし、場数をさらに重ねてコンビネーションが暖まってきたのか、アンサンブルは円熟の極み。「LONDON 2015 2ND NIGHT」の時点では堅さが感じられた「Save Me」も堂々たるもの。自在で優雅なアダムのヴォーカル、隙なく感動をかき立てるギターとコーラス。たっぷりと熱くなった胸に「Who Wants To Live Forever」が追い打ちをかけ、泣きに泣くギターソロ・タイムへ。ニュアンスを拾いきり、なおかつ会場いっぱいに広がっていくギターの美しさ。そして、キリッとした音の粒立ちが凛とした決意まで湛える「The Show Must Go On」……あぁ、手がグーになってキーボードが打てない……。

　QUEEN＋アダム・ランパートは、このベルリン公演を含むヨーロッパ・ツアーを終えました。今まで発表されている予定は、これですべて終了。今後、再び日程が組まれるのか、新たな活動にシフトするのか、まだ分かりません。もしかしたら、このライヴが有終の美になってしまう可能性だってないわけではない……想像もしたくありませんが、そんな事が脳裏によぎってしまうほど、本作は輝きに満ちているのです。

 

　ここまですべてが揃ってしまった録音を前にして、どうして“プレスしない”なんて事ができるでしょう。もし、このマスターがしゃべり出して「なにか問題あった？」と訊いてきても、応えようがない。模範解答にプラス加点まで付いてしまったのですから。そんなアルバムを、いえ「音楽」を知ってしまった以上、可能な限りの手を尽くしたプレスCDに仕上げるほかありません。２枚のプレス音盤に詰まった美しい音楽へ、全身全霊の敬意を込めて。今週末、あなたにお届けします。

★beatleg誌　vol.178（2015年5月号）のレビュー要約です。ご参考まで。

　2015年1月13日から2月27日にかけて全26公演が行われたクイーン＋アダム・ランパートの英国＋欧州ツアーより、2月4日のベルリン公演を収録 している。この最新ツアーからは1月18日のロンドン公演が本誌vol.177で取り上げた『London 2015 2nd Night』にて素晴らしい音質で聴くことが出来るが、このベルリン公演はそれをも遥かに上回る圧倒的な音質にて収録されているから驚きだ。

 

音像としての 近さ、明瞭さ、厚み等、全てが『London 2015 2nd Night』より3ランク上であると言っても決して過言ではないだろう。幾ら最新オーディエンス録音であっても、ここまで素晴らしい音質はそうあるもので はないかもしれない。『London 2015 2nd Night』では聴くことの出来ない「A Kind Of Magic」と「The Show Must Go On」が演奏されているのもポイントだ。勿論、プレス盤である。

 

ボーナス・ディスクとして、同公演をオーディエンス・ショットで捕らえたDVD-Rと、2 日前に行われたミュンヘン公演をオーディエンス録音したCD-Rが付いている。前者は出回っている映像を極力多く集めた苦労が窺え、曲によってアングルが 色々と変わるのでメリハリがあって飽きない。後者はベルリン公演と比べてしまうとさすがに音質面では分が悪いが、それでも充分に鑑賞に値する音質で捕らえ られている。

 

★QUEEN＋アダム・ランパートのオーディエンス・タイトルでは最も音質が優れています。

 

Disc 1(64:45)
1. Intro 2. One Vision 3. Stone Cold Crazy 4. Another One Bites The Dust 5. Fat Bottomed Girls
6. In The Lap Of The Gods... Revisited 7. Seven Seas Of Rhye 8. Killer Queen
9. I Want To Break Free 10. Somebody To Love 11. Love Of My Life 12. Brian MC 13. '39
14. A Kind Of Magic 15. Bass Solo 16. Drum & Bass Solo 17. Drum Battle

 

Disc 2(76:01)
1. Under Pressure 2. Save Me 3. Who Wants To Live Forever 4. Guitar Solo 5. Last Horizon
6. Guitar Solo(reprise) 7. Tie Your Mother Down 8. All Your Love / Vocal Jam
9. Vocal & Guitar Intro 10. I Want It All 11. Radio Ga Ga 12. Crazy Little Thing Called Love
13. The Show Must Go On 14. Bohemian Rhapsody 15. We Will Rock You 16. We Are The Champions
17. God Save The Queen

 

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★初回限定ボーナスディスクのお知らせ。

 

★理想すら超越したスーパー・サウンドの決定盤「DEFINITIVE BERLIN 2015」のリリースを記念し、初回納品分には同日のオーディエンス映像「BERLIN 2015: THE VIDEO」がボーナス付属いたします。

 

QUEEN + ADAM LAMBERT - BERLIN 2015: THE VIDEO(Bonus DVDR)
Live at O2 World, Berlin, Germany 4th February 2015 AMAZING SHOT!!

 

　「“想像を絶する”とはこういうことだ」と言わんばかりの超高音質を聴かせてくれた「DEFINITIVE BERLIN 2015」。正直なところ、映像などなくても目を閉じれば壮大な音空間が広がる超絶サウンドなのですが、それだけに本物の光景も確かめたくなるところ。そこで、プレス２CDと同じコンサートのオーディエンスDVDRを付属させることにしました。
　本作は、１本の通し撮影ではなく、さまざまな映像ソースから１曲ごとに厳選してアラカルト収録。

 

そのため、通しライヴの味や臨場感には欠けますが、多彩なアングルでまったく飽きない。間近の迫力から遠景のスケール感、右から左からアリーナからスタンドから……ステージのあらゆる魅力が次々と目の前に現れ、まるでマルチカメラでも見ているかのような気分になります。アングルによってクオリティ差もありますが、美麗な最新デジタル画質です。
　それにしても、やはり映像の説得力は凄い。

 

ブライアン・メイのデッカいシルエットから始まるオープニング、巨大なスクリーンと倒れてくる「Ｑ」、ライトとスモークが脈打つ光のウェーヴ、アダム・ランパートの衣装とアクション……そして、フレディの勇姿。恐ろしく大きい会場自体のスケール感も含め、圧倒的なスペクタクルです。

　美しく計算され、デザインされた世界観が、最新テクノロジーに支えられて眼前に広がる。そして、その光景が音楽にさらなる輝きを与え、熱狂と感動が沸き上がっていく。もはやロック・ショウは、総合芸術の域まで到達してしまったのです。こればかりは目で見ないことには伝わらない迫力です。

 

　凄まじいまでのサウンド・クオリティで、初登場にして「DEFINITIVE」と付けずにはいられなかった「DEFINITIVE BERLIN 2015」。近日中にも「名盤」の栄誉を欲しいままにするでしょうが、その「名盤」の向こう側に広がる鮮やかな光景を目撃する１枚です。「名盤」のイマジネーションを何倍にも膨らませる魔法の調味料、ぜひ一緒にご賞味ください。

1. Intro 2. One Vision 3. Stone Cold Crazy 4. Another One Bites The Dust 5. Fat Bottomed Girls
6. In The Lap Of The Gods... Revisited 7. Seven Seas Of Rhye 8. Killer Queen
9. Somebody To Love 10. Love Of My Life 11. Brian MC 12. '39 13. A Kind Of Magic 14. Bass Solo
15. Drum & Bass Solo 16. Drum Battle 17. Under Pressure 18. Save Me 19. Who Wants To Live Forever
20. Tie Your Mother Down 21. Vocal & Guitar Intro 22. I Want It All 23. Radio Ga Ga
24. Crazy Little Thing Called Love 25. The Show Must Go On 26. Bohemian Rhapsody
27. We Will Rock You 28. We Are The Champions

 

COLOUR NTSC Approx.102min.