★260枚限定のナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。
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LED ZEPPELIN - BUDOKAN 1972 2ND NIGHT: 6 SOURCE MIX(3CD)
Budokan, Tokyo, Japan 3rd October 1972
レッド・ツェッペリン1972年の来日公演、武道館二日目といえば初日ほど「これぞ!」的な存在の音源が存在しない分、いくつものアイテムが乱立している感があります。当店だけでも「MAJESTIC ROCK」、「ROLE TO PLAY」そして「TOKYO 1972 2ND NIGHT」といったタイトルがリリースされてきましたが、それらの中でもっとも音質が優れていたのは「TOKYO 1972~」でしょう。もちろん他にも多くの音源がLP時代からリリースされてきており、マテリアル的には十分に恵まれた日であります。そうなれば複数の音源を駆使して最長版を作り上げたいと思うのは当然のことで、マニアがそうしたコンセプトを元にして作り上げたバージョンが先日公開されました。
今回のメイン・フィーチャーとなる音源はトレーダー間で以前から出回っていたもので、モノラル録音ではあるものの音像は非常に近く、これまでCD化されて来なかったのが不思議なほどの高音質録音。少々厚みに欠けるきらいがありますし、前日のようなステレオ感のある広がりは望むべくもないのですが、演奏やプラントのボーカルの輪郭をクッキリと捉えてくれている点が同日の他の音源と比べてみても非常に聞きやすい。
このモノラル録音をベースとしてネット上に上げてくれたマニアは「LIVE AT THE BIG HALL BUDOKAN」や「NO USE GNECO」といった古の武道館二日目アイテムを補填要員として使用。もっともそれらは曲間がほとんどですし、後者を使ったことでアンコールを求める際の缶からを叩く様子や滑稽な「ブヒブヒ」音も登場。さらに2016年のリリース当初にマニアの間で話題を呼んだライブ終演後の光景(あのカリスマDJによる名コメント「ロック・エクスプロージョン・セブンティートゥ~!」&「会場警備の方、お疲れさまでした」笑)を捉えていたことから「TOKYO 1972 2ND NIGHT」も当然パッチ要因として使われています。
それほどメイン・ソースは音質と録音状態が秀でていた訳ですが、唯一の汚点ともいえたのが「Dazed and Confused」ボウイング・セクションにおけるカット。そこには「LIVE AT THE BIG HALL BUDOKAN」と同系列レーベルからのリリースながら、武道館二日目アイテムの中では見過ごされたアイテムである「LIVE IN TOKYO」にて補填というのがニクい。メイン・ソースに近い音質の音源を…ということから同タイトルが選ばれたのでしょうが、その甲斐あってスムーズに聞き通せる仕上がりがお見事。
非常に渋いのがZEP登場前の名物DJによるアナウンス場面。再生するといきなり周期的なノイズがジャリッと入ってくることから、既に今回のバージョンを入手したマニアあるいはYouTube上で視聴された方など、このノイズを編集ミスか何かによるノイズの混入かと誤解された方も少なくなったようです。ところがこちら、何とアセテート盤を元にしていたのでした。
コア・マニアなら武道館二日目が単体のアセテート・アイテムとしてリリースされたことがないのをご存じなはずで、これは販売用でなく当時コンサートを録音したマニアが個人的にプレスした盤を元にしたという音源がネット上に出回っていたのでした。そこでは冒頭のアナウンスがどのソースよりも長く収録されているということから、アセテート特有のノイズが入ってしまうにもかかわらず、敢えて使用したというところに今回のマニアのこだわりが感じられます。
そして演奏の方は前日に続いてウォームアップが漂っているものの、一方でZEPライブの新しい章がスタートした場面を捉えてくれているという点で貴重。確かにプラントなどは「Misty Mountain Hop」辺りまでは変調が始まった声に6月のアメリカ以来というブランクがありありと伝わってくるのですが、新曲「Dancing Days」辺りからエンジンがかかりはじめます。見過ごされがちですが「The Song Remains The Same」と「The Rain Song」がアルバムバージョンに近い声質、あるいは旋律で歌われているというのは非常に貴重ですし、演奏面ではそれら二曲の切り替わりが後年より雑なのが微笑ましい。
続く「Dazed And Confused」は長い演奏の中でプラント以外の三人が調子を取り戻す様が捉えられています。そもそもイントロからしてジョンジーが音を外しそうになるという珍しい場面に苦笑させられ、その後は演奏のテンションこそ高めなものの、各セクションのつながりが荒っぽい。中でも「The Crunge」セクションは既に6月のアメリカで何度も繰り広げていたとは思えないとっ散らかりぶり。ここで三人がそれぞれに反省したのでしょう、20分を過ぎた辺りから目が覚めたかのようなタイトで激しい展開となり、以降の同曲の進化を予見させる激しい雰囲気で終えています。
その後の「Stairway To Heaven」はジミーがエコーを効かせた素晴らしいギターソロを聞かせますし、「Whole Lotta Love」は前日以上に激しい展開。そして何と言っても日本で唯一ライブ披露された「The Ocean」が周囲の手拍子も控えめなバランスかつオンな音像で楽しめるのが嬉しい。リリース前の新曲ということに加え、何より変拍子ナンバーということから手拍子人種の日本人泣かせな曲(笑)ですので、周囲の手拍子のレベルが低めというのはポイント高い。ソースによってはここで生じたズレズレ手拍子が耳障りなのもありましたからね。
前日と比べ「これぞ」というアイテムのなかった日ではありますが、今回使われたメイン・ソースの音の良さ、そこにマニア入魂の最長編集と相まって遂に72年武道館二日目のベスト・バージョンのリリースが限定プレスCDにて実現!
★高音質メイン・ソースは初CD化!!
Disc 1 (55:43)
1. Introduction
2. Rock and Roll
3. Black Dog
4. Over The Hills and Far Away
5. Misty Mountain Hop
6. Since I've Been Loving You
7. Dancing Days
8. Bron-Y-Aur Stomp
9. The Song Remains The Same
10. The Rain Song
Disc 2 (65:32)
1. Dazed and Confused
2. Stairway to Heaven
3. Whole Lotta Love
Disc 3 (17:41)
1. Immigrant Song
2. The Ocean
3. Outro
(メーカーインフォによる)