★最初の220枚のみ、ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。
ご注文時メーカー完売の場合がございます。ご了承頂いたうえでのご注文を御願いします。
LED ZEPPELIN - TUCSON 1972 REEL ARCHIVES(3CD)
Tucson Community Center, Tucson, AZ, USA 28th June 1972 PERFECT SOUND(UPGRADE)
★奇跡の発掘アッパー版。今年一番のZEPタイトル!!
今回はシャーロットだけでなく、同じ1972年のアメリカ・ツアーからトゥーソン公演までも驚きのアッパー版リールのリリースが実現します。そう、72年のトゥーソンと言えばアメリカ・ツアーの最終日としてマニアには知られた存在。21世紀に入って発掘された音源としても話題を呼びましたが、その割に浸透していない感があるのは基本的に歪んだ録音状態のせいかもしれません。音源が発掘された当初にリリースされたアイテム群は大なり小なりそうした問題を当時のテクノロジーのイコライズで解消しようとした節がありましたが、こればかりは仕方がない。
また音源を公開してくれた録音主が「実はファイナル・アンコールがある」と打ち明けた挙句「Thank You」が演奏され、その中には「Your Time Is Gonna Come」にメドレーする場面もあった…などとほのめかされたりもしたのですが、当時からしてマニアが「ありえない」と一蹴しており、それが音源の登場から20年が経過した今となっては懐かしいおとぎ話のようですらあります。
幸いにも音源自体は当初からマスターとの触れ込みで登場したことから、リアタイでのアイテム・リリースが一段落すると、その後は大幅なアップグレードもなく、これもまたマニア間に思いのほか浸透しなかった要因になりません。その証拠として最近になってKRW_CO Transferバージョンが現れてもまるで話題にならなかったのでした。
そうした中、我が国のZEPコレクターがシャーロットと同時に入手してくれたリール・テープがトゥーソンだったのです。とはいえ提供してくれたマニアはシャーロット以上に本リールに対しては懐疑的で、はっきりとした素性も分からないことから「ギフトにでも使えれば」というノリで提供してくれたのでした。つまり提供してくれた側もリールとはいえ大した期待を抱いてなかった。
ところがどうでしょう、提供されたリールを実際に再生してみたらビックリ。それまでのバージョンのどれをも上回る音質だったのです。まず音源の登場時にリリースされたアイテム群から比べて大幅な音質の向上を遂げているのはもちろん、先のKRW_CO Transferバージョンと比べてもさらにワンランクアップ。その秘訣は本音源の持病である歪みが軽減されたのはもちろん、KRW_CO Transferに残っていた雑味も取り除かれてさらにスッキリ聞きやすくなったことが大きい。
これは既発盤と聞き比べてもらえれば歴然なのですがイコライズなどではなく、あくまでもリールの状態が良いからこそ。もっとも今回もオープニング「Immigrant Song」開始時における音量の上下、さらには「Whole Lotta Love」メドレー突入時におけるテープの回転ムラもまったく一緒。それでいてこれほどまでに自然なアッパー感を感じさせるということがテープの状態の良さを如実に物語っているのです。むしろ従来と同じ状態でありながら、それでいて音質そのものがはっきり良いという点が今回のリールの素晴らしさを物語っている。
問題の「Whole Lotta Love」メドレーにおける回転ムラですが、これが主に歌パートでないジミーのテルミン・アクションを中心とした場面で生じていたことは不幸中の幸いでしょう。おかげで当初の状態から何とか聞き流せる状態だったのに対し、今回は可能な限りアジャストを加えましたので、より落ち着いて聞けるようになりました。
演奏の方はLAフォーラムとロングビーチという西海岸での名演の後だけに悪いはずがない。そもそもツアー最終日ということからプレイヤー三人は極めてリラックスした状態でステージに上がっている様子が伝わってきます。そんな三人がそれぞれに余裕の駆け引きをみせた「Dazed And Confused」は「Walter's Walk」と「The Crunge」それぞれを含んだ72年バージョンの中でも非常に堂々たる展開が印象的。そこに輪をかけてジミーはツアー最終日ならではの弾けっぷりが「Since I've Been Loving You」のプレイで輝きを放っている。
何よりロバートは自身がハイトーンをメインで歌えたステージ最後の記録がこの日だと言ってよく、当時の新曲「Over The Hills And Far Away」をレコードと同じ旋律で歌ってくれる様はやはり格別。同じことはフィナーレ「Rock And Roll」にも当てはまります。ZEPの大スタンダードと化した曲も本ツアーまではリリース済の曲でありながらレギュラー扱いではなく、まだレパートリーとして固まっていない状態で演奏されているのが極めて貴重。その上でロバートがレコードと同じ旋律で歌うのはもちろん、ジミーのソロが終わらない内に歌い始めてしまうというハプニングが傑作。秋の来日からはオープニングとして完全に定着しますので、未だに初々しさが残る演奏が尊い。
そしてモノラルかつ大なり小なり歪みのある録音状態ですので、鑑賞方法として推奨したいのは間違いなくスピーカーから。もちろんヘッドフォンで聞けば先に触れた雑味のない鮮度などもはっきり分かるのですが、やはり独特の音質と相まったこの日の演奏の振り切れ具合を楽しむならスピーカーでしょう。ロバートが「Whole Lotta Love」メドレーの中で歌うエルヴィス(このタイミングで回転ムラが収まってくれて本当に良かった)の場面など、熱狂と興奮に包まれた西海岸の勢いが見事に持続したツアー最終日らしい名演であったことを思い知らされるはず。何より72トゥーソンってこんなに音が良かったっけ?
★独自入手したリールテープ2本より収録。これまでの既発より、圧倒的に音が良く、内容も非常に良い。
Disc 1 (52:29)
1. Drone
2. Immigrant Song
3. Heartbreaker
4. Black Dog
5. Over the Hills and Far Away
6. Since I've Been Loving You
7. Stairway to Heaven ★11:31 テープチェンジ
8. Bron-Y-Aur Stomp
Disc 2 (38:52)
1. MC
2. Dazed And Confused
3. What Is and What Should Never Be
4. Dancing Days
Disc 3 (54:04)
1. MC
2. Moby Dick ★2:17 テープチェンジ
3. Whole Lotta Love
4. Rock and Roll
(メーカーインフォによる)