★240枚限定のナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。
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LED ZEPPELIN - HAMPTON 1971(2CD)
Live at Hampton Roads Coliseum, Hampton, VA. USA 9th September 1971
伝説の初来日公演を直前に控えた1971年アメリカ・ツアーもまた素晴らしい時期だったのですが、面白いことに8月の終わりからいくつかのサウンドボード録音が流出しています。現在に至るまでツアー前半や終盤のサウンドボード録音の発見される気配がないことを考えると、それ以上の音源が残されていないのかもしれません。よってツアーの幕開けを飾ったLAフォーラムや狂乱のマディソン・スクエア・ガーデンといった名演がサウンドボード録音で聞かれないのが残念ではありますが、現在手に入る三つの公演のサウンドボード音源がまた十分に楽しめるものばかり。何しろ1971年のZEPのステージの記録です、悪い訳がありません。
最初は8月31日のオーランド。三音源の中で録音が唯一「Whole Lotta Love」メドレーまで到達している点が貴重なもの。もう一つは9月4日のトロント。これはもっとも収録時間の短い状態なのが惜しまれますが、やはり71年らしく演奏は充実しており「Stairway To Heaven」は名演の一つ。そして今回、限定のプレスCDにてリリースされるのが9月9日のハンプトン公演。最初に極端なバランスのステレオ・ミックスで数曲が発掘されたことで世界中のマニアをアッと言わせた音源としても有名なもの。
その荒っぽいステレオ・イメージからも解るように、ショーをマルチトラックで録音したものではなく、ミキシング卓からのカセット録音時にミキサーがバランスをいじってステレオにミキシングしていたという特殊な状態のサウンドボード音源となっていました。ところが数年経過したところで、音像がモノラル状態に固定されながらも、よりショーを長く収録していたロングバージョンが登場します。それに何よりもステレオ・ミックスよりも落ち着いて聴き込むことができる状態から、71年アメリカ・ツアーにおける定番音源の一つに数えられていました。
何しろ1971年ツアーのサウンドボード録音です、今までも数多くのアイテムがリリースされ続けてきた音源ではありますが、今回は先のようにミキシング卓から録音されたカセット・マスターをDATに落としたベスト・トランスファーのバージョンをCD化。今回もカット箇所などは変わらないのですが、一つ特筆すべきはオープニング「Immigrant Song」の収録時間が過去のアイテムよりもわずかながらも長い点でしょう。今までと違いプラントが「sing and cry~」と歌うところから収録された最長版であるということ。短い収録ではありますが、この点だけでも今回のバージョンにおける純度の高さを実感してもらえるはずです。
それほど純度高めな状態の音源ですので、今回のリリースに当たっては一切のイコライズを施していません。71年アメリカ・ツアーのサウンドボード録音は73年以降のようなクリアネスがなく、よりアナログチックで丸みを帯びた質感が特徴となっています。特にクリアネスを向上させようとイコライズを施したアイテムがいくつか存在していたものでした。しかしこの日はまるで受信の良いAMラジオを聞いているかのようなビンテージな音質こそが大きな魅力であり、それこそイコライズを加えずに収録すべきものでしょう。
こうした音質は概してスピーカーから鳴らした方が俄然楽しめる状態でもありますので、爆音とまで行かなくとも是非大きな音で再生し、この音源ならではのビンテージな味わいと、今回の純度の高さをじっくりと味わっていただきたいもの。もちろんジョンジーのベース・サウンドをド迫力のバランスで捉えたステレオ・ミックスは魅力ですが、ショー全体を通して安定のバランスで聴き通せるモノラル・ミックスの魅力もまた大きい。
そして71年アメリカ・ツアーは残されているオーディエンス録音のほとんどが凄まじい盛り上がりの中でショーが進行していただけに、一連のサウンドボード録音は臨場感の低さと相まって演奏が「落ち着いている」、あるいは「レベルは高いが平均的」と受け取られがちであったように感じます。しかしハンプトンに関して言えば、やはり71年アメリカでのZEPらしい猛烈なパフォーマンスがサウンドボードからしっかりと伝わってきます。何といってもプラントのスクリーム・ボイスがこの日も炸裂。「Black Dog」などは正に強烈なプラントが全開。これこそが71年ZEPでしか味わえない醍醐味というもの。
それに輪をかけてペイジの流麗なプレイ。この時代の彼は頭の中で思い描くフレーズをしっかり指先で表せている点が素晴らしい!それにサウンドボード録音です、長い「Dazed And Confused」が後半に差し掛かったところでペイジが少しだけヤードバーズの「Over Under Sideways Down」のリフを弾いてプラントを笑わせるところや、アコースティックの「Going To California」を終えたところでプラントが「Hi-Heel Sneakers」を口ずさむ様子もクリアーに聴き取れてしまう。
そんな定番中の定番音源だからこそ、ベストのバージョンかつ音源の状態を尊重した丁寧なCD化にこだわりました。今までのアイテムでは「Moby Dick」のエンディング・リフで録音の停止あるいはテープ切れが近づいたことが原因とみられるピッチの上昇が見られた箇所も緻密にアジャスト。名サウンドボードたるハンプトン71のモノ・ミックス、そのベスト・バージョンがここに!
Disc 1 (49:22)
1. Immigrant Song 2. Heartbreaker 3. Since I've Been Loving You 4. Black Dog
5. Dazed and Confused
Disc 2 (46:57)
1. MC 2. Stairway to Heaven 3. Celebration Day 4. That's the Way 5. Going to California
6. What Is and What Should Never Be 7. Moby Dick
(メーカーインフォによる)