ERIC CLAPTON - OSAKA 1975 1ST NIGHT(4CD)
Live at Festival Hall, Osaka, Japan 22nd October 1975
TRULY AMAZING/PERFECT SOUND(*2 SOURCE)(from Original Masters)
今週は、すべてのエリック・クラプトンファンが待ち望んでいた音源をリリースします!1975年10月22日、大阪フェスティバルホール公演。そう75年ジャパン・ツアー初日の高音質完全収録盤です!この日の音源は、古くは76年初頭にアンダーグラウンドでリリースされた伝説のOGレーベル製作によるアナログ3LPボックス「TOUR 75」のメイン部分として初めて日の目を見ましたが、その後、OGレーベルのマスターは一切門外不出であるばかりか、CD時代になって3CD「1975 Japan Tour Retrospective」の一部に含まれる形で別マスターが発掘されたに過ぎませんでした。つまりどちらのタイトルもこの日のものとしては不完全収録であり、完全収録盤は44年間リリースされてこなかったのです。それが今回、遂に叶います!しかも当店はRecorder1とRecorder2と、2ソースを同時に発掘、両方の欠損部分を互いに補完する形で完全収録バージョンを2つ仕上げました。なぜ、この日の完全版が待望されていたのか?それは、この日が単にツアー初日という意味合いのみならず、クラプトンのプレイクオリティが非常に高かったこと、この日だけプレイしたナンバーを含む魅力的なセットリストだったことが理由です。躍動する30歳のクラプトンがここにいます。さらに珍しいことに、セット中にクラプトンがバンドメンバー全員を紹介するシーンも含んでいました。Recorder1は、今回初登場となる良好なステレオ・オーディエンス録音のニューマスター、Recorder2は、前述しました3CD「1975 Japan Tour Retrospective」の基になった完全版マスターで、こちらも良好なステレオ・オーディエンス録音です。前者はやや高音域寄りの音像ですが、それだけにクリアさが際立っているサウンドで、後者は高音域から低音域まで、バランス良く捉えられたクリアなサウンドです。つまりどちらも捨て難かったため、両方を活かした4CDセットとしてのリリースに至ったわけです。ではここで、この公演がこのジャパン・ツアーでどのような位置を占めていたのか、振り返ってみることにしましょう。
1975年10月22日-大阪フェスティバルホール ←【本作】
1975年10月23日-大阪フェスティバルホール
1975年10月24日-京都会館第一ホール
1975年10月27日-北九州市総合体育館
1975年10月29日-静岡県駿府会館
1975年11月1日-日本武道館
1975年11月2日-日本武道館
地方都市である京都、北九州、静岡を行程に入れた7公演のツアーでした。不思議なことに、この大阪での初日公演以外は、すべて良好な音質で完全収録のオーディエンス・タイトルがリリースされているという状況でした。この初日だけがなかったのです。それがこの高音質で遂に叶う時がやって来ました。当時の音楽雑誌ミュージックライフ、音楽専科を始め、各誌に掲載されたこの初日のクラプトンのルックスは、色褪せたブルージーンズに淡いブルーのTシャツ、その上にデニムのロングコートを羽織り、サングラスをかけた、非常にかっこいいものでした。髪は肩まで伸ばしたロックミュージシャンらしいロングヘア、髭はきれいに剃り落としていました。セットは全編エレクトリックセットのみ、使用ギターはこのツアー直前に200ドルで購入したという、新品のブロンドフィニッシュのテレキャスターでした(このギターは後の1999年に「クロスロード・ギター・センター」のためのオークションにかけられました)。オープニングにLaylaをぶちかました珍しいツアーであったほか、このオープニングゆえにクラプトンの気合も入り捲り、連日セットリストが変化した聴きごたえのあるツアーとしてオールドファンの間では語り草となっているツアーです。その評価の高さは、ひとえにクラプトンとバンドのプレイクオリティの高さによってもたらされたもので、この日はLaylaのソロからそのエヴィデンスを示しています。この日のセットリストを見ていただくと、ブルースとヒット曲をバランスよく配していることが分かります。この初日ならではの貴重度と言いますと、名盤「LAYLA AND OTHER ASSORTED LOVE SONGS」収録のNobody Knows You When You're Down and Outをアルバム・バージョンのアレンジのままプレイしていることです。この曲は後年、コーラスのマーシー・レヴィのフィーチュアリング・ナンバーとなり、クラプトン自身がプレイすることはなくなってしまいました。それだけにここで聴くことのできるアルバムそのままの哀愁度MAXのこのプレイは是非聴いていただきたいものです。また、この当時は未発表であったCarnival(後に「NO REASON TO CRY」に収録されました)をプレイしたことも貴重でした。しかもここでのライブテイクは、後のスタジオ・バージョンではカットされることになったクラプトンのギターソロ入りのロングバージョンとなっており、この初日と29日の静岡公演でしかプレイされませんでした。さらにアンコールでプレイされたLet It Rain。この曲もこの日と27日の北九州公演でしかプレイされませんでした。その他聴きどころを挙げていきますと、Blues Power後半ではクラプトンとセカンド・ギターのジョージ・テリーによる白熱のインタープレイが聴けること、Little Wingでは、オルガンソロに続いてのクラプトンのエモーショナルなソロに加え、終盤ではジョージ・テリーとのツインリードプレイが聴けます。よく考えれば、この時点でのこの曲のプレイは、ジミヘンが亡くなってまだ5年しか経っていなかったのですね。何とも感慨深いものがあります。新品のテレキャスターからは、ストラトとはまた違ったトーンが導かれ、ちょうどフェンダー・ストラトキャスターとギブソン・レスポールの間をいくような、少しファットなトーンでクラプトンは弾き捲っています。Recorder1、Recorder2ともクリアな音質ゆえにこのトーンがストレートに捉えられており、ジョージ・テリーとのトーンの違いをとてもよく聴き分けることができます。それだけにテリーとのインタープレイ、ツインリードパートはスリリングです。因みにCan't Find My Way Homeでは、イヴォンヌ・エリマンはクラプトンのブラッキー・ストラトを借りてプレイしています。クラプトンはこの曲では一旦ステージ袖に引っ込みましたが、コーラス部分で手ぶらで現われ、バックコーラスをつけています(よく聴いていただくと、コーラス部でクラプトンの登場を称えるオーディエンスの拍手が聞こえます)。遂にこの初日の全貌を鑑賞することができる、と喜ばれるオールドファンの方々は多いことでしょう。オールドファンのみならず、30歳の若きクラプトンが二度目の来日公演でどれほど情熱的なプレイをしていたか、をアンプラグド以降のファンの方々にも知っていただきたいものです。何度も申しますが、44年ぶりに75年ジャパン・ツアー初日の全貌が明らかになります。全ファンのマストアイテムです。どうぞ心ゆくまでお楽しみください。初回プレスのみの限定盤となりますので、お早めのオーダーをお願い致します。
★2ソースを補填しあって2ソースの完全版を作成。どちらも欠落個所が極めて少ない。
Recorder 1 ★新音源
Disc 1(47:26)
1. Intro
2. Layla
3. Key To The Highway
4. Knockin' On Heaven's Door
5. Blues Power ★12:15 - 12:25 Recorder 2ソース補填
6. Can't Find My Way Home
7. Nobody Knows You When You're Down and Out
Disc 2 (72:13)
1. I Shot The Sheriff
2. Teach Me To Be Your Woman ★6:07 - 6:20 Recorder 2ソース補填
3. Band Introductions
4. Further On Up The Road
5. Carnival
6. Little Wing
7. Tell The Truth ★11:02 一時停止 - クロスフェード
8. Let It Rain
Recorder 2「1975 Japan Tour Retrospective」 に使用されているソースの全長版。音質は同等
Disc 3 (47:38)
1. Intro
2. Layla ★0:48 - 次曲 key to the highway 1:21 迄は右チャンネルが音落ちしてたので疑似ステレオ。
3. Key To The Highway
4. Knockin' On Heaven's Door
5. Blues Power
6. Can't Find My Way Home
7. Nobody Knows You When You're Down and Out
Disc 4 (72:05)
1. I Shot The Sheriff ★11:48 - 12:13 Recorder 1ソース補填
2. Teach Me To Be Your Woman
3. Band Introductions
4. Further On Up The Road
5. Carnival
6. Little Wing
7. Tell The Truth ★10:43 - 12:10 Recorder 1ソース補填 (含む11:02 一時停止 - クロスフェード)
8. Let It Rain ★8:47 - 最後まで Recorder 1ソース補填
Eric Clapton - Guitar / Vocals
George Terry - Guitar
Dicks Sims - Keyboards
Carl Radle - Bass
Jamie Oldaker - Drums
Sergio Pastora Rodrigues - Percussion
Yvonne Elliman - Backing Vocals
Marcy Levy - Backing Vocals
(メーカーインフォによる)