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RAINBOW - BUDOKAN 1980 2ND NIGHT: DEFINITIVE MASTER(2CD)
Live at Budokan, Tokyo, Japan 9th May 1980 ULTIMATE SOUND(from Original Masters)*UPGRADE

 

　連日HR/HM系の超傑作を連発している達人コレクションから衝撃のマスターがまたも登場です！　なんと、グラハム・ボネット時代の超・名録音の大元カセット・マスターが歴史的大発掘!!　究極ジェネにアップグレードしたプレス２CDが２タイトル同時リリース決定です！

　グラハム時代RAINBOWの来日公演と言えば、DEEP PURPLE初来日にも匹敵する奇跡のツアー。すべてが名演なために、全公演のオーディエンス録音が発掘されているだけでなく、１日ごとに頂点録音の競争が起きています。今回発掘されたのは、その初期２公演で「ベスト録音」とされてきた歴史的記録の大元カセット。従来から頂点的だった録音が究極アップグレードを果たしたのです。本作は、そんな新発掘カセット２本のうちの第二弾。「1980年５月９日：日本武道館」公演の超極上オーディエンス録音です。

　グラハム時代と言えば、パープル初来日と同じく東京・大阪の２会場のみ。まずは今回も、日程で本作のポジションを確かめておきましょう。

 

●後半：大阪フェスティバルホール（３公演）
・５月13日『DEFINITIVE OSAKA 1980』*Disc 1-2
・５月14日『DEFINITIVE OSAKA 1980』*Disc 3-4
・５月15日『OSAKA 1980 FINAL NIGHT: DEFINITIVE MASTER』
※注：各日とも代表作のみ。

 

【鎬を削ってきた２大名録音の一方が究極進化】
　以上、全６公演。同時リリースとなる『1ST NIGHT: DEFINITIVE MASTER（Black Box 038）』の解説でも触れましたが、この年の来日はリハを夾んで「前半２日間＋後半４日間」で内容が異なる。今回は、その前半２日間を代表してきた伝説録音の大元カセットが発掘されたのです。

　本作の「２日目」は録音も数多い激戦区なのですが、その中で頂点を競っているのは大きく２系統あります。１つは名門「キニー録音」。古くは『ON TOUR 1980: SINCE YOU BEEN GONE』として愛され、最近では頂点更新盤『DEFINITIVE BUDOKAN 1980 2ND NIGHT（Darker Than Blue 197/198）』が大好評を博しております。もう１つは古典盤『WALKURE』系統。当店で言うなら『EYES OF THE BUDOKAN（Black Box 014）』で知られる名録音です。そして、本作は後者。「WALKURE系」の大元カセットなのです。

　さらに驚きなのが、この「WALKURE系」を録音したのは、最近話題の達人コレクション。WHITESNAKEの『TOKYO 1980 1ST NIGHT（Zodiac 446）』で「オフィシャル以上の高音質」と話題を集め、「1981年の西日本３部作」で最高音質を記録。1985年DEEP PURPLEも大阪２DAYSの最高峰を更新するなど、パープル・ファミリーだけでも過去最高の超絶盤が次から次へと発掘されているのです。そして、今回はRAINBOW篇で真実が判明した。日本録音史の伝説盤『WALKURE』『BROKEN DREAMS』は、この人物の作品だったのです！

　前置きが長くなりましたが、大元カセットから流れ出てきたのは、衝撃のフルショウ。伝説盤『WALKURE』よりイントロが２分以上、そして各フェイドのパートも数秒ずつ長いのもアドバンテージなのですが、そんなものは大元カセットの証拠に過ぎない。真の衝撃は全編を貫くサウンドそのもの。当時最高級の「ソニーECM-989」＆「カセットデンスケD5M」によって捉えられたサウンドは、とにかく猛烈にオン！　　キニー系等の頂点盤『DEFINITIVE BUDOKAN 1980 2ND NIGHT』と比べても目の前に突きつけてくるような芯が力強く、ダイレクト感たっぷり。しかも、音の広がりやセパレート感も猛烈鮮やか。それはもう「Eyes Of The World」の一発目からして明らか。ジワジワと緊張感を高めて１分目辺りで一気にバンドが入ってくるわけですが、その瞬間のダイナミズムが既発群とは別物。これまで小ぢんまりと纏められていたのに対し、今回はフロアで風圧を浴びるような感覚になれるのです。

　また、その臨場感も超クリア。キニー録音が演奏にフォーカスされたタイプだったのに対し、本作は手拍子や周囲のどよめきも素直に吸い込んでいるタイプ。もちろん、極太な演奏の邪魔になるほどではないのですが、その素直でリアルな臨場感が演奏の迫力とリンクして蠢き、聴いているこっちの感情までどうしようもなく掻き立ててくれるのです。卓直結サウンドボードのように「演奏以外は極力排除」派の方でしたらキニー録音を好まれると思いますが、「現場で大名演に溺れたい」派なら本作こそが王者となることでしょう。

 

【絶唱グラハムを押し返す上り調子のアンサンブル】
　そして、そのショウこそが最大のポイントでもある。姉妹作『1ST NIGHT: DEFINITIVE MASTER』では「グラハム生涯No.1の絶唱」と書きましたが、本作もそれに準じる大ハッスル（死語）。その上で、初日ではグラハムに押されっぱなしだったバンド側が盛り返し、トータルでの名演度もアップしているのです。この感覚を100点満点で点数にしますと「初日＝グラハム150点＋バンド80点」で、本作は「２日目＝グラハム140点＋バンド100点」という感じ。ついでにその後も点数化しますと「３日目以降＝グラハム120点＋バンド120点」といったところでしょうか（「ほとんど100点超えじゃん」と言われてしまいそうですが、それくらい1980年の日本公演は異常なのです）。

　実際、本作のグラハムも初日に負けない絶唱。瞬間最高テンションは初日の方が高いような気もしますが、ハイレベルなままずーっと落ちないから凄い。お約束でもある「All Night Long」のかけ合いでは、凄まじいロングトーンを見せつけるよう。普通は「これ唄えるか？」と煽るわけですが、この日のグラハムは完全に観客を置いてけぼり。思わず40年後のスピーカーに向かって「そんなん歌えるわけない（笑）」と突っ込んでしまうほど、独りブッちぎれたノドを披露しています。

　そして、ずッと高いままのグラハムをガンガン押し返すリッチー／コージー／ドン／ロジャーも凄い。前述のように、完全に均整が取れるのは「後半４日間」になってからという気もしますが、バンドとしてのノリがグッと良くなり、グルーヴィですらある。そして、１つひとつの楽器に集中してみてもどのパートも華やかで見事な演奏が飛び交っている。この醍醐味は、まさに第II期DEEP PURPLE以来でしょう。

　名門キニーの歴史的名作に一歩も引かず、長い歴史で頂点を競い合ってきた「もう１つの名録音」。その大元カセットからダイレクトにデジタル化された衝撃のライヴアルバムです。生涯最高の絶唱グラハムが聴ける『1ST NIGHT』と、そのグラハムを押し返す最強RAINBOW本領発揮な本作。奇跡の1980年来日でも、個性派な初期２公演の最高峰を更新した姉妹作。どうぞ、永久保存プレス２CDでいつでも、いつまでもお楽しみください。

 

★グラハム・ボネット時代「1980年５月９日：日本武道館」公演の超極上オーディエンス録音。『WALKURE』で知られる伝統の名録音を新発掘の大元カセットからデジタル化した銘品中の銘品。既発よりイントロが２分以上、各フェイドのパートも数秒ずつ長いのですが、真の衝撃は全編を貫くサウンドそのもの。とにかく猛烈にオンで目の前に突きつけてくるような芯が力強く、ダイレクト感たっぷり。同じ録音でも既発群はこじんまりとしていたのに対し、本作は音の広がりやセパレート感、ダイナミズムも別物です。絶好調を極めるグラハムと、上り調子のバンドが正面対決するような大熱演を極上体験できる超名盤です。

 

Disc 1 (45:12)
1. Intro.
2. The Land Of Hope And Glory
3. Countdown Intro.　
4. Eyes Of The World
5. Love's No Friend
6. Since You Been Gone
7. Over The Rainbow
8. Man On The Silver Mountain
9. Catch The Rainbow

 

Disc 2 (57:48)
1. Keyboard Intro.
2. Lost In Hollywood
3. Guitar Solo
4. Beethoven 9th
5. Keyboard Solo
6. Drums Solo incl. 1812 Overture
7. Lost In Hollywood (Reprise)
8. Guitar Solo
9. Lazy
10. All Night Lon
11. Long Live Rock 'n' Roll
12. Kill The King
13. Long Live Rock 'n' Roll (Reprise)
14. Over The Rainbow