plus Bonus DVDR "TACOMA 2016"*
Live at MTS Centre, Winnipeg, MB. Canada 27th January 2016 ULTIMATE SOUND
「異常」。まったくもって異常な超絶サウンドのライヴアルバムが登場してしまいました……。ついに始まったBLACK SABBATHの解散ツアー“THE END”。先日もツアー2公演目のライヴアルバム「CHICAGO 2016(Shades 619)」をご紹介しましたが、本作はそれを遙かに凌駕するスーパー・サウンドの1本。ツアー4公演目「2016年1月27日ウィニペグ公演」を収めたオーディエンス・アルバムです。
第一報となった「CHICAGO 2016」は2CDRでしたが、本作は堂々のプレス2CDとなりました。「CHICAGO 2016」の解説で「ツアー最高音質は絶対にプレス化したいと考えていますが、初っぱなの音源を“ツアー・ベスト”と断言するのは怖い。今後、本作を超える録音が登場するのか、登場してほしい。でも無理かも知れない……」と書きました。今回もまだまだツアー序盤の4公演目なのですが、プレスしてしまいました。そうせざるを得ないほど、「こりゃツアーベストにならないハズがない」としか思えないほど、それほどの異常なサウンドなのです。なにしろ、BLACK SABBATH全史でも聴いたことがない超絶ぶり。この凄味、どうやってご説明すれば伝わるか……。
まず、現在までのBLACK SABBATH全史で「最高サウンドの客席録音」とされているのは、日本公演の「JAPAN AT LAST(SABS 013)」でした。本作は、あの超傑作以上。そうですね、このサウンドに匹敵するのは「DEFINITIVE MONTREUX 1970(Zodiac 116)」「LIVE LONGEST… DIE AT LAST」しかないでしょう。そう、本作は客席録音でありながら、BLACK SABBATH史上最高・最強のサウンドボード・アルバムと渡り合えるサウンドなのです! そのサウンドは、もはや客席録音の常識どころか、現在までの上限も超える世界記録もの。超高音質なデジタル録音花盛りな現代ですが、それでも本作に比類するものはない。一番の違いは、ギラッギラに輝くエッジ。いつも「楽音の芯が太い」「豊かな鳴り」などと表現しますが、本作のギター&ベースはそれどころの話ではなく、エッジの異様に鋭い超攻撃サウンドでリフを刻みまくる。しかも残響ゼロでギャリギャリと激しく引っ掻き、ズンズンと腹に響く。まったくもって卓直結サウンドボードとしか思えない、いや、未だにオーディエンス録音とは信じられない。録音家自身が「俺が録った」と言わなければ、一瞬の迷いもなく「卓直結の流出サウンドボード」としていたところです。
本来であれば、極上サウンドをもってして繰り広げられるライヴの内容についても語るところですが、ここまでの歴史的サウンドの前では止めておきましょう。「Black Sabbath」による重厚なオープニングやレアな「Rat Salad」、(現在のところ)ラスト・パフォーマンスとなった完全体の「Under The Sun / Every Day Comes And Goes」等々など、いくらでも聴きどころはありますが、グダグダと書いても蛇足にしかなりません。
なぜ、4公演目にして「ツアーベスト」を確信してプレスしたのか。それは、48年に及ぶBLACK SABBATH全史でナンバー1のサウンド、それも2位以下をぶっちぎるサウンドだったから。ただの「サウンドボード級」ではなく、「歴史上、最高・最強サウンドボードと並ぶ」クオリティだったから。今まで聴いてきた無数のバンドの幾多のオーディエンス録音でも体験したことがないサウンドだったからです。
今の今まで「再来日してくれるかな」「“THE END”のベスト・ライヴはどこかな」などと楽しみにしていました。しかし、本作の衝撃は、そんなお気楽な気分さえ吹っ飛ばしてしまうほどに激烈だった。「最新ツアーが聴ける」? 「ファン必携」? 「マニア驚愕」? そんな次元じゃありません。これは音楽史上、録音史上の快挙。その題材がたまたまBLACK SABBATHだっただけにすぎない。まさに、オーディエンス録音がなし得る極限のクオリティ。“音楽を残したい”という人類の欲求は、ここまでの音を実現した。その証拠たるライヴアルバム。ぜひ、あなたもその耳で、その身体で、ご体験ください。
★再結成ツアーのサバス・タイトルでは、間違いなく「No.1」の奇跡の超高音質盤。未だにこれを上回るタイトルは出てきません。
Disc 1
1. Opening 2. Black Sabbath 3. Fairies Wear Boots 4. After Forever 5. Into The Void
6. Band Introduction 7. Snowblind 8. War Pigs 9. Behind The Wall Of Sleep
10. Bassically / N.I.B.
Disc 2
1. Hand Of Doom 2. Rat Salad 3. Iron Man 4. God Is Dead?
5. Under The Sun / Every Day Comes And Goes 6. Dirty Women 7. Children Of The Grave
8. Paranoid
Ozzy Osbourne - Vocal Tony Iommi - Guitar Geezer Butler - Bass Tommy Clufetos - Drums
Adam Wakeman - Keyboard
★★特別企画
★ギネス級クオリティのオーディエンス録音の超傑作「WINNIPEG 2016」。その誕生を祝し、ボーナスディスクで、ウィニペグ公演の次のライヴを収めた超絶映像「TACOMA 2016」が特別に付属いたします。
BLACK SABBATH - TACOMA 2016(Special Bonus DVDR)
Live at Tacoma Dome, Tacoma, WA. USA 6th February 2016 AMAZING SHOT!!!
もし、ギネスがオーディエンス録音の世界記録も認定するのなら、必ずやその候補に上がるであろう超傑作録音「WINNIPEG 2016」。その凄まじいクオリティは純音楽作品としての魅力に満ちあふれていますが、“ライヴを楽しむ”・“コンサートを体験”する意味では、目で見る光景が欠けていることは否めない。そこで、それを補完する極上のオーディエンス映像をボーナスとしてお贈りします。
本作が撮影されたのは「2016年2月6日タコマ公演」。本編プレス2CDのウィニペグ公演から10日後となりますが、日程としては“次のライヴ”にあたります。ここで“THE END TOUR”冒頭の日程を確認してみましょう。
・1月20日:オマハ公演 ツアー初日
・1月22日:シカゴ公演 2CDR「CHICAGO 2016」
・1月25日:ミネアポリス公演 ギフトDVDR「MINNEAPOLIS 2016」
・1月27日:ウィニペグ公演 【本編プレス2CD】
・1月30日:エドモントン公演 (延期)
・2月1日:カルガリー公演 (延期)
・2月3日:バンクーバー公演 (延期)
・2月6日:タコマ公演 【本作】
このように、本作はツアー5公演目。本来であればウィニペグ公演の後にも3公演予定されていたのですが、ウィニペグ公演の後でオジーが副鼻腔炎を発症してしまったために延期。タコマまでの間、ライヴがなかったわけです。そんな久々のライヴを収めた本作の最大の魅力は、凄まじいまでのクオリティ。トニー・アイオミの正面、ステージ前方7・8列目あたりから撮影されたアングルなのですが、それだけの近距離+最新デジタルの画質は超絶なほどに美しい! 1階席だけに前列の頭や腕が視界に入りもしますが、それ巧くかいくぐってメンバーをビシッと捉えきる撮影者の腕前は相当なもの。なにしろ、カメラピットでスクリーン用の撮影をしているスタッフの姿までしっかり見えるのですから見事です。
そんなズームも素晴らしいですが、引きになって見上げる視界も絶品。今回の“THE END TOUR”は、前回の“REUNION TOUR 2012-2014”のおどろおどろしいデザインから一転、かなりシンプルなステージなのですが、迫力は前回以上。その迫力を一手に引き受けているのが、巨大なスクリーンで、そこに映し出される映像の数々まで超美麗に見えるのです。その威力は冒頭から炸裂。映画『エイリアン』を彷彿とさせるクリーチャーの誕から都市の破壊シーンまで、気持ち悪くも美しいCG映像が画面いっぱいに広がる。先日リリースされたギフトDVDR「MINNEAPOLIS 2016」でも観られたシーンですが、本作の方が正対に近いアングルのため、歪みもなく目撃できるのです。
さらに、このスクリーンは曲のイメージに沿ったデジタル処理も見どころ。例えば、ベトナム戦争を歌う「War Pigs」のテーマは「炎」。炎のイメージ映像も映されますが、さらにメンバーの演奏映像も炎の加工が施され、アイオミの指先が燃えながら指板を這い、オジーも全身に炎をまといながら走り回るのです。目の前の肉眼ステージ完全に一体の動きでありながら、ハリウッド映画のCGのようなスクリーン映像。最新技術の凄味を徹底的に見せつける映像美です。あぁ、この光景を日本でも目撃したい……。
もちろん、サウンドも最高に素晴らしい。さすがに本編プレス2CDに及ぶものではありませんが、音だけでも十二分にプレスも視野に入るド迫力&クリアなサウンドです。
オジーが病み上がりのためか、他公演に比べると「God Is Dead?」「Under The Sun / Every Day Comes And Goes」のない短縮セットですし、「Into The Void」のエンディングやドラムソロの一部に欠けもある。しかし、そんな欠点を補って余りある凄まじいクオリティ。現時点で、“THE END”のナンバー1映像。もしかしたら、日本で体験することは叶わないかも知れない光景がたっぷりと詰まった1本。ぜひ、ギネス級サウンドの「WINNIPEG 2016」と共に存分にお楽しみください!
1. Intro. 2. Black Sabbath 3. Fairies Wear Boots 4. After Forever 5. Into The Void
6. Snowblind 7. War Pigs 8. Behind The Wall Of Sleep 9. Bassically / N.I.B.
10. Hand Of Doom 11. Rat Salad 12. Iron Man 13. Member Introduction
14. Dirty Woman 15. Children Of The Grave 16. Paranoind
Ozzy Osbourne - Vocal Tony Iommi - Guitar Geezer Butler - Bass Tommy Clufetos - Drums
Adam Wakeman - Keyboard
COLOUR NTSC Approx.119min.