★最初の320枚のみ、ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。
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THE ROLLING STONES - 1994-1995: VOODOO LOUNGE TOUR SOUNDBOARD COLLECTION(1CD)

 

　1994年から95年にかけてのヴードゥー・ラウンジ・ツアーはライブ映像に恵まれた時期ではないでしょうか。マイアミと東京ドームという二大柱があるだけでなく、今や「TOTALLY STRIPPED」という究極の集大成まである。そうしたまとまったライブ映像はもちろん、この時期は曲単位で放送されたライブ映像もツアー初日のJFKスタジアムから細々と存在します。これらは主にニュース映像などで使われた素材なのですが、そうした性質上、CDアイテムのボーナストラックとして収録されることの多いものでした。

　マニアであれば、このような短い映像や音源をリアルタイムで、なおかつ先のようなボーナストラックにて慣れ親しんできたことでしょうが、そうした散見されるツアー音源をまとめたアイテムというのは今まで皆無でした。ただでさえ映像や音源に恵まれているヴードゥー・ラウンジ・ツアーだけに、なおさら断片的なライブ音源となると見過ごされてしまった感がある。むしろ今となっては、そういった細かい音源の存在すら知らないマニアも少なくないのでは。あるいは短めの音源を一つにまとめたアイテムを渇望していたマニア。そんな人たちのために企画されたのが今回のコンピレーションなのです。

　元になっているのは基本的にプロショット映像やステレオ・サウンドボード録音ですので、ただ一つにまとめただけでも一級品の1994-95ライブコンピが出来上がってしまう。でもそれでは芸がない。何しろ素性の良いサウンドボード録音ばかりですので、それらを音源単位でイコライズ、それでいて曲間なども丁寧につなげる編集をほどこしたことで、いよいよ完成度の高いサウンドボード・アルバムへと仕上がったのです。

 

　今回のアルバムに収録された音源もリアルタイムではマニアに親しまれたものばかりで本当に懐かしい。先にも触れたツアー初日のJFKスタジアム、それから一か月後に出演したMTV大賞での二曲など、当時のCDアイテムではボーナストラックの常連だった音源です。翌年、ヨーロッパ・ツアーの初日ということで二曲のみ放送されたストックホルなども同様な扱いでマニアに知られたもの。しかしそれも今は昔。むしろ今回のリリースで初めて触れられるマニアが少なくないのでは。何しろ、あのツアーから25年もの（！）歳月が経過してしまったのだから。

　それらのような当時親しまれていた断片的なサウンドボード録音の合間には、ツアー終了後から現在までの合間に細々とリリースされていた音源を組み合わせています。「STRIPPED」テレビ・スペシャルから数曲などはマニアの方なら想定内でしょうが、今から20年前に某ニューアルバムがリリースされた際、何故か日本向けサービスとしてアルバムの内容と関係なしにボーナスで収録された東京ドームでの「Angie」も今となっては本当に懐かしい。

　これなどリリースされた当初からあまりの脈略のなさに日本のマニアがドン引きしてしまったものですが、未だにここでしか聞かれない音源であると同時に、今回のコンピに組み込まれたことで収まるべきところに収まった感があります。そして近年になって配信だけでひっそりとリリースされていたパラディソ二日目の「It's All Over Now」などもかゆいところに手の届く選曲かと。

 

　先の理由から全体の音質レベルは極めて高く、それを曲間のつなぎやイコライズまでこだわってまとめ上げた結果、完全にオフィシャル・レベルの1994-95ライブアルバムとして遜色のない出来映え。間違いなくマニアはもちろん初心者でも安心して楽しめるでしょう。おまけに「STRIPPED」はアコースティック・サイドをメインとしたライブアルバムでしたが、こちらは通常のエレクトリックなバンドサウンドをメインとした編集ですので、それと対照的な内容である点も聞き逃せません。

　そんな一枚のディスクにまとまるコンパクトな内容であり、これが聞きやすさに一役買っているのはもちろん、それでいて実際のライブの曲中に沿って並べているので、ベスト・オブ・ブードゥー・ラウンジ・ツアー的な側面も大きな魅力。

　当然オープニングは「Not Fade Away」となる訳ですが、ここに収められたストックホルムでの演奏は昔からマニアには有名なハプニング・バージョンでもある。いつものように打ち込みのリズムから始まったまではよかったのですが、モニターのトラブルでも起きたのでしょう。そこに加わるチャーリーのドラムがまったく噛み合わない。もしかしてこの日だけ新しいオープニング・アレンジを試していたのか？と錯覚しそうなほど（笑）。ただ音質が良いだけでなく、そうした意外なハプニングまで楽しめるゴキゲンな1994-95サウンドボード・アルバム。これぞマニアが待ち望んだ便利な一枚！

 

★今回のVoodooコンピのコンセプトは「コンサート単位での放送やリリースがされていないサウンドボード音源集」です。

1. Not Fade Away (Olympic Stadium, Stockholm, Sweden 3rd June 1995)
2. Tumbling Dice (JFK Stadium, Washington, DC, USA 1st August 1994)
3. You Got Me Rocking (JFK Stadium, Washington, DC, USA 1st August 1994)
4. All Down The Line (The Paradiso, Amsterdam, Holland 27th May 1995)
5. Shine A Light (The Paradiso, Amsterdam, Holland 27th May 1995)
6. Angie (Tokyo Dome, Tokyo, Japan 6th March 1995)
7. Dead Flowers (The Paradiso, Amsterdam, Holland 27th May 1995)
8. It's All Over Now (The Paradiso, Amsterdam, Holland 27th May 1995)
9. I Go Wild (Olympic Stadium, Stockholm, Sweden 3rd June 1995)
10. Love Is Strong (Radio City Music Hall, New York City, USA 8th September 1994)
11. Monkey Man (JFK Stadium, Washington, DC, USA 1st August 1994)
12. Rip This Joint (Mixed from the Paradiso, Amsterdam, Holland 27th May 1995, L'Olympia, Paris, France 3rd July 1995 & Brixton Academy, London, UK 19th July 1995)
13. Start Me Up (Radio City Music Hall, New York City, USA 8th September 1994)
14. Brown Sugar (JFK Stadium, Washington, DC, USA 1st August 1994)

 

STEREO SOUNDBOARD RECORDING