★名盤・名音源、再紹介(2015年3月再リリース)
DAVID BOWIE - TORQUAY 1972 (1CD)
Live at Town Hall, Torquay, England 16th June 1972
1972年「Ziggy Stardust」初期UKツアー(1st leg)より6月16日イギリス南西部にあるトーキー(Torquay)はタウン・ホール公演を良好オーディエンス録音で完全収録・初登場です。イギリスのハード・コレクターが所有していたオールドカセットをマスターにしており、当時としては安定した良好音質録音で76分に渡ってショウの全貌を堪能することができます。音のダイレクト感には欠けますが、楽音そのものはしっかり捉えられており、演奏中は観客の声も遠く、情報量が詰まった聴き応えあるヴィンテージなサウンドから、間違いなくマスター・クオリティを確信させる鮮度の素晴らしさを実感することができます。カセットのB面にあたる後半で前半に比べて若干、音像がぼけること、Changesの2:15でアナログマスターに起因するキュルノイズがあったりと言った問題点はありますが、全体を支配する、骨董品のような味わい深いサウンドで聴けるこの時期の貴重なライブドキュメントは世界中のボウイ・マニア必聴と断言できます。キーボードは6月から7月まで在籍したロビン・ラムレイが務めています。初期ならではの手作りのようなサウンドプロダクションの中でカリスマティックな歌声を聴かせるボウイのパフォーマンスは絶品です。プレスCDでリリース決定です。
★beatleg誌 vol.98(2008年9月号)のレビュー要約です。ご参考まで。
ジギーを産み出したボウイの新たなる挑戦と冒険を挑んだ1972年ツアーの序盤におけるライブ音源は既に何種類かリリースされており、その貴重性を垣間見ることができるものだが、その中にまた新たに貴重な記録音源がリリースされることになった。1972年6月12日イギリスのトーキーに於けるジギー時代初期のライブ音源だ。当然モノラルながらもかなりバランスの取れた音質で収録されており、プレスインフォのように骨董性すら感じさせる音像に仕上がっているが、ボウイの歌声からそれぞれの楽器のバランスまで見事に収録されており、非常に聴きやすく、楽しめる内容となっている。勿論、ライブの中身も興味深い代物で、まだジギーに成り切っていないボウイはかなりリラックスした様子でライブを楽しんでいることが良く分かるだろう。ステージ冒頭からは新曲で攻め立てていき、前作「ハンキードリー」の作品を絡めて聴衆を虜にしていくが、やはり「Amsterdam」という稀代の名曲あたりではリラックスしている様子が伺え、更にクリームの「I Feel Fine」がプレイされている時代というのもの注目だ。アレンジが完全にジギーになっている点がこの時代の凄さ。以降、カバー曲が4曲揃えられている所も人のふんどしで相撲を取るのが上手いボウイらしい。
1. Ode To Joy 2. Hang On To Yourself 3. Ziggy Stardust 4. The Supermen 5. Queen Bitch
6. Song For Bob Dylan 7. Starman 8. Changes 9. Five Years 10. Space Oddity 11. Andy Warhol
12. Amsterdam 13. I Feel Free 14. Moonage Daydream 15. I Can't Explain 16. White Light White Heat
17. Suffragette City 18. Waiting For The Man(encore)
David Bowie - Vocals & Acoustic Guitar Mick Ronson - Guitar Trevor Bolder - Bass
Mick Woodmansey - Drums Robin Lumley - Keyboard