plus Bonus CDR "1812"* Numbered Stickered Edition Only
Taken from the original cassette tape(TDK D60) titled "Drum Rhythms" belonged to Cozy Powell
今まで幾多の傑作を生み出し、ハードロック/ヘヴィメタル史の謎に光を当ててきたコージー・パウエル所蔵の"コージー・テープス"。そのシリーズ中でも飛び切りのレア・アイテムがここに登場します! 本作では約25分間にわたり、コージーが計10種類のドラムソロを披露します。一体何のために録音されたのか、それすら明確ではない謎のテープ。前代未聞,それでいてファン感激間違いなしの一本が、全てのコージー・マニア必聴必携の完全限定プレスCDでリリース決定です!
先日、"コージー・テープス"から新たにリリースされた「SESSION TAPE 1991: First Week」は、ファンの間で早くも話題となっています。それと時を同じくして発掘された素材には、コージーがライヴで使用していた「Overture 1812」のテープなど、驚くべき音源が多く含まれていました。それらの多くは内容や使用の意図が明らかだったのですが、ひとつだけ、デモやライヴ,セッションとは趣きの異なる録音がありました。それこそが今回音盤化された本作の元テープです。
ステッカーに"Drum Rhythms"と記されたカセットは、テープの年代からしておよそ30年ほど前のもの。トラック1から10まで合計して約25分間(1テイクあたり2分前後)、10パターンのドラムソロが録音されていました。何らかの楽曲アイディアやベーシック・トラックとも異なり、ひたすらドラムソロを繰り広げていくのです。
当時を知る関係者の話によれば、「録音は確かRAINBOWに在籍していた頃」であり、「コージーらしいプレイを確認するためのサンプル」ではないか、との事。複数の関係者から引き出した証言を元に浮かび上がったのは、RAINBOW在籍当時の1980年頃、ドラム・セミナーなどの教材や教本用にサンプルとして収録されたのではないか、という意見です。
コージーはジェフ・ベックとの活動や、1974年の「Dance With The Devil」ヒットにより、イギリス国内ではそれなりの知名度がありました。しかし本当に"人気"といえるものを獲得したのはRAINBOW在籍時。'76年の初来日後、リッチー・ブラックモアと並ぶハードロックのヒーローとして、日本に巨大なファンベースを築いたのはご存知の通り。二度目の来日となった'78年以降は、日本の楽器メーカーが機材面でコージーに協力しています。
コージーはその楽器メーカーに対する返礼として、講師としての"ドラム・セミナー"出演(1980年のものが特に有名)や、教則資料へ関与しています。ここで聴ける10テイクのドラムソロも、そういったセミナーや教則資料へのサンプルとして録音され、提供されたのではないか・・・・・・? これは推論の域を脱しませんが、本音源はコージーが持つひとつの側面を、新たな角度から浮き彫りにしています。
テープを再生すると、コージーが「ナンバー・ワン!」と一声発し、彼以外の何者でもないパワフルなソロが飛び出します。録音はラインではなく、ドラム・セットを前にしてテープを回した、と言う印象。クリーンな音ではないものの、その分恐ろしいほどに生々しい! リアルなバスドラの響きやシンバルの音色・残響などはコージーがすぐ近くでプレイしているような大迫力です。コージーが目の前で、聴き手のためだけに渾身のソロを叩き出す・・・・・・コージー・ファンは冒頭の一瞬だけでも、溢れんばかりの感激と喜びを味わえるでしょう。
その後もトラックの頭ごとに「ナンバー・ツー!」や「ナンバー・スリー!」と、テイクごとにユーモラスな口調でタイトルをコールし、パターンの異なるドラミングを披露していきます(とりわけ「No.9」はユニークな声色)。中でも大きな聴き所は「No.5」や「No.8」,「No.9」でしょう。懐深いミッドテンポで、ちょっとした遊び心をスパイスにプレイされるリズミカルなソロは"コージーらしさ"を凝縮しています。さらに突っ走るような「No.3」,「No.6」も、豪快で直線的なサウンドが見事。ファンがイメージするとおりの"漢(おとこ)コージー"を鮮やかなタッチで描き出します。
そして本作の最後には、本テープと同時に発掘された「The Loner」エディット・バージョン(シングル用・3分10秒)を、オリジナル・リール・マスター・テープより収録。まるで映画のエンディングのように、情感と余韻たっぷりに音源を締めくくります。
このドラムソロ音源が一体何のために録音されたのか? 状況証拠的には前述したような「セミナーや教則用の参考資料」を指し示してはいます。しかしその真実は未だ神秘のベールに包まれています。この謎を解き明かすのは、本作を聴き込み、知られざる真実を拾い上げる、あなた達コレクター諸氏なのです!
本音源はライヴの模様でもなければ、スタジオでのセッションとも異なります。コージー関連の「ライヴでもない」・「リハーサルやセッションでもない」音源は、これまでにもMiracle Man録音の「SPECIAL ROCK DRUM SEMINAR」(Calm & Storm)をはじめ、関係者撮影の映像「DRUMMER'S CAMP 1990」(Import Title)など、幾つか登場してきました。しかし本作は、従来のいかなるタイトルよりも"コージーを身近に感じる"音源と言えます。
そう、本作を再生すれば、あなたの目の前に若きコージーが蘇るのです! ユーモラスな口調でナンバーをコールしている場面では、あの不敵な笑みの彼が、そして怒涛のソロを叩き出す場面ではプロフェッショナルな鋭い眼差しの彼が、往時そのままの姿でプレイしているようではありませんか! 収録時間は全編で30分弱ですが、その中身の濃さは計り知れない。海外よりプレスCDで完全限定入荷する本作を、コージーとそのプレイを愛するファン全てに聴いて頂きたいと思います!
1. No.1 2. No.2 3. No.3 4. No.4 5. No.5 6. No.6 7. No.7 8. No.8 9. No.9 10. No.10
Bonus Track
Taken from the original "Sound Associates Limited" reel tape belonged to Cozy Powell
11. The Loner (edited single version 3′10″)
★★特別企画
★コージー・パウエル「DRUM RHYTHMS 1-10」の初回限定ナンバー入りステッカー付きに限り、コージーがレインボーのツアーの際、ドラムソロパートで使用していた、フィリップス製5インチ・リール・テープよりダイレクト収録した、ファン必聴のテイク「1812年序曲」が、ボーナス・ディスクで特別に付属致します。本編同様に、全てのコージー・ファン必聴の一枚です。
COZY POWELL - 1812(Special Bonus CDR)
Taken from the original 5" reel tape(Philips DP13) belonged to Cozy Powell
レインボーのツアーの際、実際にコージーのドラムソロで使用されていた、フィリップス製の5インチのオリジナル・リール・テープより、「1812年序曲」をダイレクトに収録。コージーの遺品の中から新たに発見された、リールテープを使用しており、アウターケースのインサートには、本人の筆跡による「1812」の文字と共に、電圧に応じての再生速度の切り替え指示が、青ペンで手書きされています。(実際、78年1月21日の武道館初日ではクルーがリールの再生設定を誤り、スロウな速度で流れてしまったなんてこともありました。)
再生すれば、あのレインボーのライヴテイクで親しんだ、あのヴァージョンがスピーカーいっぱいに高らかに鳴り響きます。クラシックのスタンダードナンバー「1812年序曲」の演奏テイクはこの世に数あれど、実際にコージーがレインボーのツアーで使用していたヴァージョンの「1812年序曲」をドラムレスで聴くのは、多くのファンにとって初めてのことになるのではないでしょうか。レインボーの熱心なファンにとっては、数あるライヴテイクで親しんできた「1812」そのものを、リアルなライン録音で聴くと言うのは、非常に感動的な体験と言えるでしょう。
勿論、言うまでもなく、その音の中にはコージーはいません。聴きながら、思わずドラムアクションを付けてしまうファンもいらっしゃるかと思いますが、聴き終わった後、誰しもが例えようもない寂しさを感じてしまうのではないでしょうか。彼のドラムソロの勇姿を思い浮かべながら、今宵、3分弱の音のドラマを、じっくりとお楽しみ下さい。ファン感涙必至の一枚です。
1. 1812 Overture
(メーカーインフォによる)