JEFF BECK - DEFINITIVE PARIS 2016(2CD)
plus Bonus DVDR "PARIS 2016: THE VIDEO"
Live at Salle Pleyel, Paris, France 24th October 2016 TRULY PERFECT/ULTIMATE SOUND
ジミー・ペイジとの歴史的共演まであと3日! そんな“今”を満喫する最新ライヴアルバムが登場です。
まさに直前になって滑り込んで飛び込んできたのは「2016年10月24日パリ公演」のオーディエンス・アルバム。新作『LOUD HAILER』を完成させたジェフは、7月からツアーを始めており、当店では『PORT CHESTER 2016(Uxbridge 586)』や『MASHANTUCKET 2016(Uxbridge 587)』『50 YEARS OF JEFF BECK: HOLLYWOOD BOWL 2016(Uxbridge 595)』『SANTA ROSA 2016(Uxbridge 596)』といった傑作録音で逐次レポートしてきました。このツアーは来年1月の来日公演まで発表されていますので、その概要を確認してみましょう。
・2016年7月15日『LOUD HAILER』リリース
・2016年7月19日-8月21日:北米ツアー(24公演)
《2ヶ月後》
・2016年10月22日-30日:欧州ツアー(6公演) ←★ココ★
・2016年11月11日:両国国技館
《2ヶ月半後》
・2017年1月25日-2月7日:日本ツアー(10公演)
以上が『LOUD HAILER』から来年の日本公演までのスケジュールです。これまでお届けしてきたのは「北米」でしたが、本作は来日直前となる「欧州」の第一報にして代表作なのです。
恐らく、この駄文をお読み頂いているほとんどの方は「LOUD HAILER TOUR 2016の最高音質バージョン」を期待されているのではないでしょうか。実際、半分正しくて、半分間違っているのです。アルバム『LOUD HAILER』でも女性デュオBONESとのコラボレーションで“可愛らしい女声ヴォーカル物”で驚かせてくれましたが、続くツアーもBONESとの共演でした。ところが、この日はBONESが不在で「トリオ+ジミー・ホール」の従来スタイルに戻っているのです。「欧州」にはBONESが参加した日もあるのでクビや仲違いの類ではないようですが……。それに伴ってセットリストも激変。ロージー・ボーンズが歌う『LOUD HAILER』のレパートリーは一切演奏されていません。
「じゃあ、いつも通り?」かと言うと、さにあらず。むしろ、ツアー本編以上に美味しい曲がタップリと演奏されているのです。「Big Block」「Little Wing」「Going Down」は想定内として、さらに「Led Boots」「People Get Ready」も復活。それ以上に驚きなのがTHE YARDBIRDS時代の「Over Under Sideways Down」や「Shapes of Things」を演奏している! キャリア50周年を祝ったハリウッド公演『50 YEARS OF JEFF BECK: HOLLYWOOD BOWL 2016』でソロ初披露となったナンバーが極上サウンドで再演されているのです。さらにさらに極めつけなのが、ジミ・ヘンドリックスのカバー「Red House」! 2005年にも演奏してはいるものの、それ以外にほとんどライヴ記録のない激レア演奏なのです。
あまりに美味しいナンバーの連発ですっかり大事な事を書き忘れてしまいましたが、そんなレア・ショウを収めた本作のサウンドがまた素晴らしい。プレス化を果たしたことからもお察しの通り、そのクオリティは極上。近年、デジタル機材の進歩で天井なしにサウンドが向上していますが、その中でも特級。文句ナシに「まるでサウンドボード」と呼べるタイプの録音で、ダイレクト感もバツグンで超詳細。現場となった“サル・プレイエル”は、かつてパリ管弦楽団やフランス放送フィルハーモニー管弦楽団のフランチャイズホールでもあった伝統あるコンサート会場。その素晴らしい音響も手伝ってか、ピッキングニュアンスの克明ぶりだけでなく、1音1音の“鳴り”も高音から重低音まで極めて艶やかです。もちろん、曲間に沸き上がる生々しい喝采がオーディエンス録音の証明にもなっていますが、それも曲間だけ。演奏中も騒ぐ北米のオーディエンスと違ってジッと耳を澄ますヨーロッパの観客は、日本公演かのよう。先ほど「まるでサウンドボード」とも書きましたが、むしろ「まるでオフィシャル」と言うべき素晴らしい名録音なのです。
来年1月の日本公演にはBONESが同行することもアナウンスされており、本来であればBONESとの最上録音をお届けするつもりでした。しかし、そんな事情も吹っ飛ばすほどの超・極上サウンドで、超貴重な「Over Under Sideways Down」「Shapes of Things」「Red House」まで聴ける。もはや来日うんぬんも度外視。いつの録音なのかも超えて、必携・必聴のライヴアルバムです。ジミー・ペイジとの歴史的な共演に沸いているであろう週末、最新ジェフの大傑作をあなたのお手元に。
Disc 1(46:00)
1. Freeway Jam 2. Lonnie 3. Morning Dew 4. Little Wing 5. Even Odds 6. You Know You Know
7. Shapes of Things 8. A Change Is Gonna Come 9. Stratus 10. Over Under Sideways Down
Disc 2(52:45)
1. Blue Wind 2. Led Boots 3. Red House 4. People Get Ready 5. Big Block 6. Rollin' & Tumblin'
7. Superstition 8. A Day In The Life 9 Little Brown Bird 10. Going Down
Jeff Beck - Guitar Rhonda Smith - Bass Jonathan Joseph - Drums Jimmy Hall - Vocals
★★特別企画
★極上サウンドで激レアなセットリストが楽しめる最新ライヴアルバム『PARIS 2016』に、同じショウの光景を目撃できる映像集『PARIS 2016: THE VIDEO』が特別に付属いたします。
JEFF BECK - PARIS 2016: THE VIDEO(Bonus DVDR)
Live at Salle Pleyel, Paris, France 24th October 2016 AMAZING SHOT!
日本公演直前の最新ライヴにして、“2016年型ジェフベック”の最高峰とも言える極上ライヴアルバム『DEFINITIVE PARIS 2016』。完璧なサウンドがたっぷりつまった名盤だけに、その“光景”も気になるところ。そこで、名盤誕生を祝う極上の映像集をボーナスでお贈りします。
本作は、本編プレス2CDと同じ「2016年10月24日パリ公演」のオーディエンス・ショット。わずか9曲・約30分の短い映像ですが、そのクオリティはバツグン。最新デジタル機材によるビビッド&超クリア画質は、ズームに寄るとロンダ・スミスのベース弦までクッキリ。もちろん、ジェフの手元に寄れば、白シャツのシワからブレスレットの小さな飾りまでハッキリ分かるほど。ワンカメのオーディエンス・ショットでありながら、ほとんどプロショットのようです。
その映像美を更に一段と輝かせているのがアングルなのですが、これがちょっと不思議。ステージ左寄りの1階席視点ではあるものの、その視界は観客の頭上を素通りして画面いっぱいにジェフとバンドがハッキリと見える。“頭上越し”ということは、2階席撮影とも思えるのですが、現場となった“サル・プレイエル”の2階席はかなり角度があり、完全に見下ろし視点になってしまうのです。考えられる可能性は、1階席奥からの長距離ショットくらいなのですが、その割には画質が鮮明すぎ、ショットもやけに安定している……。ともあれ、それほどまでの映像美で遮蔽物なしに最新ジェフが堪能できるのです。
もちろん、サウンドも遮蔽物なしの光景に負けないクリアさ。ジェフの甘く、鋭いトーンはもちろんのこと、ジミー・ホールの歌声も真っ直ぐに届きつつ、伝統会場の音響を思い知る美しさ。さすがに2016年の最高峰に君臨する本編プレスCDには及びませんが、コシのあるリズム隊もたっぷりと味わえます。
最大のポイントである「Over Under Sideways Down」や「Shapes of Things」「Red House」が未収録なのは残念ですが、本編プレス2CDの“向こう側”を知るには十分すぎる傑作映像。ここにはBONESの2人はいませんが、だからこそ“現在のジェフ自身”がフォーカスされ、サイドギターもなしに弾きまくる彼を目撃できる。本作を観るのと観ないのでは、本編プレス2CD『DEFINITIVE PARIS 2016』のイメージもまるで違ってくることでしょう。名盤録音のプレスCDと併せ、どうぞ存分にお楽しみください。
1. Freeway Jam 2. Stratus 3. Blue Wind / Led Boots 4. People Get Ready
5. Big Block 6 Little Brown Bird
Jeff Beck - Guitar Rhonda Smith - Bass Jonathan Joseph - Drums
Jimmy Hall - Vocals
COLOUR NTSC Approx. 30min.
(メーカーインフォによる)