AC/DC - ROCHESTER 1981(2CDR + DVDR)
Live at War Memorial, Rochester, NY. USA 17th December 1981 SBD
歴史的な一大全盛期“FOR THOSE ABOUT TO ROCK TOUR”。その貴重なサウンドボード&プロショット・セットが登場です。
「1981年のサウンドボード/プロショット」と言うと初来日公演やメルボルン公演が浮かびますが、そちらは“BACK IN BLACK TOUR”。本作は、その次となる“FOR THOSE ABOUT TO ROCK TOUR”。「1981年12月17日ロチェスター公演」のサウンドボード録音をディスク1-2に、「1981年12月21日ランドバー公演」のプロショットをディスク3に配した3枚組です。まずは、ワールドツアーの全容からポジションをイメージしてみましょう。
・1981年11月-12月:北米#1(31公演)←★ココ★
・1982年1月-2月:北米#2(28公演)
ー約3ヶ月後ー
・1982年6月:日本(5公演)
ー約3ヶ月後ー
・1982年9月-10月:英国(19公演)
・1982年11月-12月:欧州(15公演)
これが“FOR THOSE ABOUT TO ROCK TOUR”の全体像。本作のロチェスター公演は29公演目で、ランドバー公演は31公演目。冒頭「北米#1」のラストを飾る2公演なのです。それでは、それぞれのライヴあをご紹介していきましょう。
【ディスク1-2:ロチェスター公演のサウンドボード】
本作のメインとなるのは、海外のコア・マニアが制作したロチェスター公演のサウンドボード・アルバム。そもそも、このロチェスター公演は古くからコアなトレーダーには知られており、密かにLPブートレッグにもなっていました。しかし、そのトレードテープもLPブートレッグもコアなコレクターしか知らない次元のもので、しかもカットの多いバージョンばかり。貴重な“FOR THOSE ABOUT TO ROCK TOUR”のサウンドボードだと言うのに、何とも歯がゆい……本作は、そんな状況に業を煮やしたマニアが現存するマスターをかき集め、そのすべてを精緻に分析。最良・最長のカタチに仕上げた1作なのです。ベースとなっているのは、90年代初頭にコアなトレーダーだけが持っていた最長テープ。しかし、最長ではあっても「You Shook Me All Night Long」「For Those About To Rock (We Salute You)」が欠けており、それを次点クオリティの別マスターから補填。丁寧にマスタリングも施し、言われなければ繋いでいるのに気づかないほど自然に仕上げられています。
こうしてコア・マニアの情熱を注入されたロチェスター公演は、まさに絶頂期のAC/DCが耳元で暴れるライヴアルバムになって蘇った。貴重音源だけに「オフィシャル級」とは言えないサウンドですが、サウンドボードだけが成し得る超鮮明な分離感、克明なディテールで凄い。そして何より、直結でAC/DCが脳ミソに飛び込んでくるダイレクト感……。しかも、ショウの内容が激烈。『BACK IN BLACK』の歴史的なブレイクスルーを全身で受け止め、さらなる傑作『FOR THOSE ABOUT TO ROCK』を叩きつけた勢いが全開。当時ならではの「Put the Finger on You」「Let's Get It Up」といったレア曲がないのは残念なものの、その分、濃縮還元された“THE BEST OF AC/DC”っぷりが凄絶。実のところ、近年のツアーのセットと言われてもおかしくない。つまり、この時点で大代表曲・超決定曲が完全に揃ったわけで、その超名曲群を創り上げたバンド・ポテンシャルで描かれるのです。
【ディスク3:ランドバー公演のプロショット】
素晴らしきロチェスター公演のサウンドボード・アルバムですが、残念ながら過去最長ではあってもフルショウではなかった。特に“FOR THOSE ABOUT TO ROCK TOUR”で一番オイシイ新曲「Put The Finger On You」「Let's Get It Up」がないのは痛い……。そんな悔しみを晴らすため、本作にはランドバー公演のマルチカメラ・プロショットもボーナス付属させました。
こちらもマニアにはお馴染みのプロショットではありますが、やはり海外マニアがリマスターしたもので、ビビッドな発色が鮮やかな最高クオリティ版です。もっとも、それでもなお「オフィシャル級」と呼ぶには至っていないわけですが、それでも貴重な“FOR THOSE ABOUT TO ROCK TOUR”を見どころドアップなマルチカメラで味わえるのは最高。12月公演のせいか「Hells Bells」で巨大な鐘にサンタクロースが抱きついて開演。それを金槌で思いっきりブッ叩くブライアン・ジョンソン、そしてキレッキレのリフを弾き出すマルコム・ヤング、そして大暴れするアンガス・ヤング……みんな若い! AC/DCのイメージと言えば「不変」の2字に尽きるわけですが、やはり若さ溢れるパフォーマンス、歌声は違う……。
その全盛期の勢いが全編にわたって楽しめるわけですが、やはり大注目なのは「Put The Finger On You」「Let's Get It Up」。どちらも“FOR THOSE ABOUT TO ROCK TOUR”だけで、その後一切演奏していない。全米1位アルバムの超名曲なのに、極端なほどのレアナンバーなのです。そんな曲で走り回るアンガスの姿を、マルチカメラ・プロショットの“光景”とサウンドボード音声で味わえる……。まさに貴重の言葉がそのまま映像になったようなシーンなのです。
世紀の一大全盛期でありながら、ほとんどプロ記録が残っていない“FOR THOSE ABOUT TO ROCK TOUR”。その貴重なライン録音とプロショットをコアマニアが最長・最良バージョンに仕上げた傑作です。これこそ、史上最高のロックバンドAC/DCが最強だった刹那。「最・最」づくしが詰まったサウンドボード&プロショット。世紀のロックンロール・ショウ、どうぞ思う存分浴びちゃってください!
Disc 1 (55:08)
1. Intro 2. Hells Bells 3. Shot Down In Flames 4. Sin City 5. Shoot To Thrill
6. Back In Black 7. Bad Boy Boogie 8. Rock 'n' Roll Ain't Noise Pollution
9. The Jack 10. What Do You Do For Money Honey
Disc 2 (38:05)
1. Highway To Hell 2. Dirty Deeds Done Dirt Cheap 3. Whole Lotta Rosie 4. Let There Be Rock
5. You Shook Me All Night Long 6. For Those About To Rock (We Salute You) 7. T.N.T.
SOUNDBOARD RECORDING
DVD
Landover 1981
Live at Capital Centre, Landover, MD. USA 21st December 1981 PRO-SHOT
1. Hells Bells 2. Shot Down In Flames 3. Sin City 4. Shoot To Thrill 5. Put The Finger On You
6. Back In Black 7. Bad Boy Boogie 8. Rock And Roll Ain't Noise Pollution 9. The Jack
10. What Do You Do For Money Honey 11. Highway To Hell 12. Let's Get It Up
13. Dirty Deeds Done Dirt Cheap 14. Whole Lotta Rosie 15. Let There Be Rock
16. You Shook Me All Night Long 17. For Those About To Rock (We Salute You) 18. T.N.T.
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.105min.
(メーカーインフォによる)