★名盤・名音源、再紹介(2015年1月再リリース)
DAVID BOWIE - THE WHITE DUKE AT WEMBLEY(2CDR, White Label)
Live at Wembley Empire Pool, London, UK 8th May 1976 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND
1976年「STATION TO STATION」に伴うUKツアーより、6日間連続で行われたロンドン・ウェンブリー最終公演、5月8日ライブを理想的な高音質オーディエンス録音で完全収録・初登場!この時のロンドン公演のテイクは前日5月7日公演を収録したアナログブート「THE WEMBLEY WIZARD TOUCHES THE DIAL」(当局が海賊盤を取り締まるために造った前代未聞の「おとり捜査用のレコード」)のみで、他は一切出回っていなかったので別公演のコンサート完全収録盤はファンにはとても嬉しい1枚になることでしょう。サウンドは十分な高音質ですが、同時発売のボストン公演と比べると、大会場ゆえ若干こもっている印象があります。しかし、テープの回転むらなどの問題がないので、安心して聴き入ることができます。(ただし、高音域にうっすらですが、マスターに起因するアナログテープ特有のノイズがのっています。)ハードな盛り上がりを楽しめるStayやWaiting For The Man、更にはLife On Mars?からメドレーで演奏されるFive Yearsやデニス・デイヴィスのドラムソロをフィーチャーしたPanic In Detroitは聴き所のひとつです。元イエスのトニー・ケイがピアノでいい味を出しており、Waiting For The Manの味付けや、メロウなアレンジが美しいChanges、Diamond Dogsでの全体を引っ張るピアノプレイも最高です。(Queen Bitchのオルガンもいいですね。) ボストンがあまりに良いので、音質いまひとつのように書いてしまいましたが、これはこれで十分な高音質です。初めて登場した1976年ロンドン・ウェンブリー公演の全貌は間違いなく全てのボウイ・マニア必聴です!
★beatleg誌 vol.73(2006年8月号)のレビュー要約です。ご参考まで。
1976年5月3日から8日までの6日間に渡るロンドンウェンブレーでの連続公演がこの年のボウイ唯一のイギリスでのライブショウとなっており、どうにもこの時期のイギリスの著名バンドは皆が皆税金逃れのために諸外国に渡っていたためかイギリスでの公演が少なかったため本国のファンはイライラとしたことだろう。そしてこの6日間のショウはその希少性からマニアの間では大変興味深いパフォーマンスと期待されていたが、過去にはアナログブートレッグ時代から有名な「Don't Touch That Dail」と呼ばれる5月6日のショウから一時間程度が発掘されていたのみで、2006年になりようやく本作がリリースされたことはボウイファン全てが感謝してもしきれないくらい価値がある。しかも完全版による発掘音源で安定したバランスで収録されているし、観客のノイズはほとんどなく、ライブの臨場感は実にたっぷりと収められたオーディエンス録音音源ながらも迫力満点の超高音質で収録されているトコロが更に嬉しい。バンドの勢いもとんでもないくらいにノリに乗っているあたりが素晴らしく、特に中盤以降のバンドの演奏は凄まじく、そのピークは「Panic In Detroit」で迎えられることとなるが、曲は始まった瞬間からテンションは違うしデニス・デイヴィスについても毎度のことことではあるが本当に素晴らしい瞬間なのでぜひ聴いてもらいたい一幕。このレーベルは多数の秀逸な音源をリリースしてくれるので外せないところだ。
Disc 1
1. Station To Station 2. Suffragette City 3. Fame 4. Word On A Wing
5. Stay 6. Waiting For The Man 7. Queen Bitch
Disc 2
1. Life On Mars? 2. Five Years 3. Panic In Detroit incl. Drums Solo
4. Member Introduction 5. Changes 6. TVC 15 7. Diamond Dogs
8. Rebel Rebel 9. The Jean Genie
David Bowie - Vocals Carlos Alomar - Rhythm Guitar Stacy Heydon - Lead Guitar
Dennis Davis - Drums Tony Kaye - Keyboards George Murray - Bass