IRON MAIDEN - 4TH NIGHT WITH BRUCE(1CDR, White Label)
Live at Palasport, Padova, Italy 29th October 1981 PERFECT SOUND
ブルース・ディッキンソン、“KILLER WORLD TOUR 1981”で吠えるッ!! 35年に及ぶIRON MAIDEN史上でも、極めて“特別”なライヴアルバムがお求めやすくなって再発です!
本作は「1981年10月29日パドヴァ公演(イタリア)」のオーディエンス・アルバム。この「1981年10月イタリア」というのは、MAIDENコレクターにとっては、特別な意味があります。“KILLER WORLD TOUR 1981”の一環なのですが、歌っているのは1981年9月に加入したブルース・ディッキンソン。
彼のためのウォームアップ・ツアーなのです。もちろん、加入から1ヶ月も経たないだけに新曲もなく、セットリストは完全に“KILLER WORLD TOUR 1981”のまま。つまり、全曲ポール・ディアノ時代のライヴをディッキンソンが叫びまくるアルバムなのです!
後年にもさまざまなタイミングでディッキンソンが初期曲を歌っていますが、全曲ディアノ時代レパートリーなのは、この「1981年10月」だけ。しかも、ディッキンソンが「Purgatory」「Twilight Zone」「Innocent Exile」を公に歌ったのも、このツアーだけです(シングル「THE NUMBER OF THE BEAST」B面の「Remember Tomorrow」は本作10月29日のテイクと言われています)。
セットリストだけではありません。つい、先月までディアノがステージに立っていましたから、演奏もまんまディアノ時代MAIDENのまんま。そこに飛び込んだディッキンソンもSAMSON時代と寸分変わらぬ絶叫調で、まさに“ブルース・ブルース”。後に両者は融合して、新たなIRON MAIDENの世界を生み出していきますが、この「1981年10月イタリア」のツアーは、その寸前。両者が溶け合うまで至らず、火花を散らしてぶつかり合うライヴなのです。
そんな特別なツアーは、10月26日から10月30日までの全5回。本作に収められたパドヴァ公演は、その4回目にあたります(ちなみに5回目の10月30日ミラノ公演は「DEFINITIVE YEARS IV(POWER GATE-210)」でお楽しみいただけます)。そのサウンドがまた、実に実に素晴らしい。曲間に入る観客の会話からオーディエンス録音なのは間違いありませんが、かつてサウンドボードとして取引していたマニアがいるほど楽音がクリアで芯が図太い。そんなサウンドでディッキンソン・バージョンの初期曲が轟くのですから……。
そもそもIRON MAIDENは極めて計画性の高いバンド。ツアー中にセットリストを変更することも少なく、歴史を通しても“珍しい曲”・“レア共演”といった目玉はほとんどありません。
ついでに毎回毎回ライヴの完成度が高い上に、即興要素も少なく、オフィシャルのライヴ盤/映像も多いものですから「公式だけでいいや」となりがちなのです。そんなIRON MAIDEN史上でも、絶対的に“特別”なツアーの傑作録音です。IRON MAIDENを愛する総ての方にはぜひ、ぜひとも、是が非にも聴いていただきたいライヴアルバム、堂々の再発です!
1. Sanctuary 2. Purgatory 3. Wrathchild 4. Twilight Zone 5. Remember Tomorrow 6. Genghis Khan
7. Killers 8. Another Life 9. Innocent Exile 10. Running Free 11. Murders In The Rue Morgue
12. Phantom Of The Opera 13. Iron Maiden 14. Transylvania 15. Drifter 16. Prowler
Steve Harris - Bass Dave Murray - Guitar Adrian Smith - Guitar Clive Burr - Drums
Bruce Dickinson - Vocals
(メーカーインフォによる)