JEFF BECK - DROPS FROM MY FINGERS(2CD)
Live at Century Hall, Nagoya, Japan 11th July 2005 ULTIMATE SOUND(from Original Masters)

10公演が組まれた2005年日本ツアーより、ツアー後半8公演目の、7月11日名古屋センチュリー公演を、ミラクルマン秘蔵のマスターより、超高音質 オーディエンス録音で、約2時間に渡って完全収録。ちょっと常識では考えられない程の凄い音で録音されています。幾ら近年のライヴテイクと言えど、ここま で凄い高音質録音のベック日本公演録音ってありましたっけ？過度なイコライズや音のマキシマイズで音圧を稼いだだけの高音質と言うのは巷に良くありますが （そう言うのは総じて耳に痛い）、これはちょっと聴いたこと無い程のサウンドです。

 

冒頭のBeck's Boleroはよくある普通の極上音質のイメージなのですが、2曲目のStratusの途中から徐々に神レベルの音域に変化し（PA?)、以降はラストま で、このミラクルサウンドで突っ走ります。ベック＆バンドのプレイも凄いですが、本盤の主役は、この音質でしょう。（特に、ギターとドラムの音が凄いで す。）

 

音が良くて当たり前のCause We've Ended As Loversも、正直、これまで聴いたことのない音がスピーカーから飛び出してきます。気になる方は是非、店頭で試聴してみて下さい。当日のレポートを読 むと、終始、ジェフはご機嫌で弾きまくっていたそうですが、それをここまでの音で聴けるとは！Rollin' And Tumblin'の前では、この日、前方の客が発したという「Escape, OK? Escape!」というあり得ないリクエストも該当箇所で聴こえます（周りが、失笑しています）。

 

ジミー・ホールのボーカルソングも、ここまで良い音で聴 くと、聴いていて楽しくなってしまうこと請け合いです。ボーカルも非常に魅力的なのですが、何と言ってもジェフのバッキングプレイの全てが手に取るように 分かるので、ボーカル・ナンバーも飽きさせません。

 

圧巻のBlue Windに続いては、お馴染みのジェニファーとの共演もあり。ミラクルマンが近年のコンサートまでこのレベルで録音していたとすると、一体、今後、何が飛 び出してくるのでしょうか。とにかく、この音を聴けば、誰もがそういった期待に胸を膨らませてしまうことでしょう。完全別格の新音源。何故、今更2005 年？それは聴けば判ります！好評Calm & Stormより、2枚組プレスCDでリリース決定です。

★beatleg誌　vol.153（2013年3月号）のレビュー要約です。ご参考まで。

　2005年7月に行われたジャパンツアーから、7月11日の名古屋公演のライヴを完全収録したプレスCD。この日のライヴを収録した既発CD-R 『BLAST FROM THE EAST』よりも遥かに優れた音質だ。序盤はギターの音が少し引っ込んでいるしバスドラの音が割れぎみに聴こえるが、「Stratus」の途中からPAの 音が改善されたようでギターの音が前に出て全体のバランスが良くなり徐々に高音質になってくる。キーボードの音の響きも良いしベースもクリアに聴こえる。 6曲のヴォーカル曲で登場するジミー・ホールのヴォーカルも良い。

 

DISC1が第一部で、その後6分間の休憩があってDISC2で聴ける第二部が行われ た。別の仕事で日本にいたジェニファー・バトゥンがツアー途中からバンドに加わっており、この日もアンコールの3曲に参加している。ベックの2005年の ツアーはこのジャパンツアーのみで、ヴィニー・カリウタとジェイソン・リベロが参加した最初のツアーでもありツアー序盤はリハーサル不足が窺われたが、こ の名古屋は8公演目ということもあって演奏内容はとても良い。

 

それをこれほどの高音質のプレスCDで聴けるのだからファンは必聴だろう。日本公演は10公 演行われてこの時のブートは10作品以上出ているが、本作の音の良さは上位に位置するほどだ。この日「Escape」をリクエストする客もなかなかだが、 ジミーが登場した時に「おまえ誰やー」と叫ぶ客も強烈。

Disc 1 (51:30)
1. Opening 2. Beck's Bolero 3. Stratus 4. You Never Know 5. 'Cause We've Ended As Lovers
6. Rollin' And Tumblin' 7. Morning Dew 8. Behind The Veil 9. Two Rivers 10. Star Cycle
11. Big Block 12. Scatterbrain

Disc 2 (66:15)
1. Nadia 2. Angel (Footstep) 3. Led Boots 4. Diamond Dust 5. Hey Joe 6. Manic Depression
7. Goodbye Pork Pie Hat 8. Brush With The Blues 9. Blue Wind 10. Earthquake (with Jennifer Batten)
11. Blast From The East (with Jennifer Batten) 12. Going Down (with Jennifer Batten)
13. People Get Ready 14. Over The Rainbow

Jeff Beck - Guitar Pino Palladino - Bass Vinnie Colaiuta - Drums
Jason Rebello - Keyboards Jimmy Hall - Vocal

Jennifer Batten - Guitar (Special guest on the encore tracks)

Recorded by Miracle Man

（メーカーインフォによる）