ERIC CLAPTON / COLUMBUS 0704 (2CD)
(MOONCHILD RECORDS)  MC-131
Recorded live at St. John Arena, Ohio University, Columbus, Ohio. USA. 4 July 1974

好音源・名音源を低価格でお届けするMOONCHILDレーベルから、エリック・クラプトンの好盤が一挙リリース！クラプトンの74年カムバック・ツアーからの、定評ある高音質サウンドボードソース三作です。

74年のカムバック・ツアーは、70年のデレク・アンド・ザ・ドミノスとしての全米ツアーから3年のリタイア期を経て4年ぶりに行なわれた、ソロ・アーティストとしては初めてのものでした。クラプトンのカムバックということで全米は驚喜歓迎し、1ヵ月半に亘る長期ツアーとなりました。クラプトンのキャリア上非常に重要なツアーと位置づけられたため、ほぼ全公演のPA卓でライン録音が試みられました。一方のクラプトンは久しぶりのステージというプレッシャーから逃れるため、アルコールに頼り泥酔して乗り切ったことは有名なエピソードです。そのため、記録として残されているテープには、公演日によって好不調の激しい波が捉えられていました。今回リリースされた三作にも、三作それぞれに「水もの」の危うい、しかしスーパーギタリストたる片鱗を見せるクラプトンがいます。

ジャケットには74年ツアーのかっこよく、珍しいクラプトンのライブ写真を使っています。マニアでもあまり見かけない、最近発掘されたレアな写真はどれも捨て難い！酒に酔いながらもカムバックを成功させたこのツアーがあったからこそ今日のソロ・アーティスト、クラプトンがあったと言えるでしょう。

それでは１作目から紹介しましょう。この7月4日のコロンバス公演は、数あるこの年の全米ツアーのライブ音源の中では最も泥酔の影響が窺えると言ってよい、面白い日です。このツアーのオープニングはチャップリンの「Smile」と決まっていたのですが、この日は酔った勢いで思いついた「San Francisco Bay Blues」をやってしまうという、ハプニングに近いスタートでした。ファンの中には「アンプラグド」の同曲を想起されるかもしれませんが、そんなにきちんとはやっていません（笑）。そしてクラプトン自身「まじめにいくよ。」と言って「Easy Now」を始めるのですが、イントロで大ズッコケ。さらにアコースティックセット明けのメンバー紹介が面白い。女性シンガーのイヴォンヌ・エリマンを「結婚してるけど、美人だろ？」、セカンド・ギターのジョージ・テリーを「ジョージ・・・・ハリスンじゃないよ。」とふざけてみたり、極め付けは自分を「マイ・ネーム・イズ・ロバート・ジョンソン。」と言い切ってしまうほど。まあ、こんなクラプトンには長いキャリアでもめったに会えません。一方でここまで泥酔していても、パフォーマンスがそれほど酷くないところが不思議です。その後のクラプトンからは想像もできない、コメディアンのようなクラプトンに会えるのが「COLUMBUS 0704」です。この三部作すべて高音質サウンドボードで収録されており、既発盤とくらべてもグレードアップした「良い」音で楽しめます。

CD1
tk-01 : SAN FRANCISCO BAY BLUES
tk-02 : EASY NOW
tk-03 : SMILE
tk-04 : LET IT GROW
tk-05 : CAN'T FIND MY WAY HOME
tk-06 : INTRODUCTION
tk-07 : KEY TO THE HIGHWAY
tk-08 : WILLIE AND THE HAND JIVE
tk-09 : GET READY
tk-10 : LITTLE WING

CD2
tk-01 : MAINLINE FLORIDA
tk-02 : LAYLA
tk-03 : PRESENCE OF THE LORD
tk-04 : BADGE
tk-05 : LITTLE QUEENIE
tk-06 : CROSSROADS
(メーカーインフォによる）