plus Bonus DVDR "MADRID ON FIRE: NEW AUDIO MASTER"
Live at Estadio Santiago Bernabeu, Madrid, Spain 25th June 2014 PERFECT SOUND
2014年のマドリード公演は当店から半年前に『MADIRD 2014』としてリリースされていましたが、おかげさまであっという間にSold Outとなりました。今回は同じマドリード公演の新たに登場したオーディエンス録音による別マスターで収録しています。前回と今回で音像の傾向は似ており、演奏に対してディスタントな音像がその共通点と言えるでしょう。そういった音像もあって、にぎやかに盛り上がるマドリードの臨場感をリアルに捉えているという点がまた共通するものです。ただし音の厚みやダイレクト感が際立つ点は前回の音源と違う質感ではないでしょうか。ギター類のエッジーで荒々しい質感が前回の音源における特徴だとすれば、今回はより演奏全体からの迫力が伝わってくるのです。
さらにオープニングこそ会場の出音を反映したパンチの弱いバランスで演奏が鳴っていますが、すぐに厚みのある音へと進化しており、この日のライブにおける最大の魅力である「勢い溢れた演奏が」じっくりと味わえます。それに前回の音源にあった音揺れのような不安定さが垣間見られないので、今回の安定感を好む人が多いかもしれません。
昨年のツアーすべての行程が終了した今、改めてこの日の演奏を聴いてみるとやはりその疾走感は格別といえます。キースの体調不良、ミックの恋人の自殺、そしてボビー・キーズの死といったトラブルがツアー中に起きていましたが、それでも日程を変えてまで2014年のツアーを完遂してみせたストーンズ。その一番のりに乗った時期が夏のヨーロッパツアーであり、その中でもこの日の駆け抜けるような演奏は名演と呼べるものです。
確かに「Midnight Rambler」の後半を始めとして、ストーンズのライブにありがちだったミスや演奏の乱れがなかった訳ではありません。しかしそれをもねじ伏せるかのような勢いによってすべてを乗り越えた演奏は、ある意味2014年のストーンズを象徴していたようにも思えてなりません。
それほどまで勢いに溢れたライブに結びついた要因としては、マドリードの観衆ならではのアツい盛り上がりが挙げられることでしょう。今回の音源の大きな魅力は、先の安定感や音の厚みだけでなく、この日のスタジアムを埋め尽くした人間の海から起こる盛り上がりを、嫌みのない絶妙なバランスで捉えてくれたことです。
その中でも最高の場面はアコースティック・パートにおける「Angie」でした。演奏がはじまるやいなやマドリードならではの大合唱が巻き起こったのです。それを目の当たりにして感激したミックがマイクから離れてステージに歩み出て観客に歌わせた場面、それは前回のリリース時に付属していたDVD-Rで見られた方も多いはずで、あまりに凄まじい盛り上がりがミックの心を動かした様子は音声だけで聴いても十分に感動的だと断言いたします。
同じような大合唱はこの日のライブ終了後にも起こっていますが、それらの盛り上がりがなんともいい感じのバランスで捉えられている点はオーディエンス録音の醍醐味であり、前回の音源以上にこの日のライブの素晴らしさを伝えてくれてくれる魅力でもあります。ただし元の音源はいくつかの箇所で近年の録音機材にありがちなデジタル系の接続のノイズのような音が入ってしまいます。
それは「It's Only Rock'n Roll」のギターソロ途中、更にはなんと「Miss You」でボビー・キーズのサックス・ソロが始まったところなどで入ってしまうタイミングといびつな音でしたので、ピンポイントで前回の音源を補てんすることによってノイズそのものをカットしています。先にも述べたように、元の録音状態が似ていますので、それらの編集は違和感がないどころか、通しで聴いても気付かないのではと思えるほどなめらかにつながっており、さらに細かなノイズまでも削除するなど、全編を安定のクオリティにて収録することを実現させました。
他にも「Midnight Rambler」の前半のギターソロ等でマスターに起因する微細なカットがあったりと、今時のデジタル録音しては珍しいミスがあったりもするのですが、とにかくサウンドは素晴らしいので、是非聴いてみて下さい。
「Midnight Rambler」前半におけるミック・テイラーとチャーリーの暴れっぷりも豪快な場面ですし、今回の音質で聴くと「Out Of Control」の重厚な演奏の迫力にも改めて圧倒されること間違いなし。そして好調の証である「You Can't Always Get What You Want」のリプライズ・エンディング。前回のリリース時から演奏内容に定評のあったマドリード公演から新たなる魅力を伝える別マスターが限定のプレスCDにてリリース決定しました。前回のリリースをゲットできなかった方、今回こそお見逃しなく!
Disc 1 (72:31)
1. Introduction 2. Jumping Jack Flash 3. You Got Me Rocking 4. It's Only Rock'n Roll
5. Tumbling Dice 6. Angie 7. Like A Rolling Stone 8. Doom And Gloom 9. Out Of Control
10. Honky Tonk Women 11. Band Introductions 12. You Got The Silver 13. Can't Be Seen
14. Midnight Rambler (with Mick Taylor)
Disc 2 (59:08)
1. Miss You 2. Gimme Shelter 3. Start Me Up 4. Sympathy For The Devil 5. Brown Sugar
6. You Can't Always Get What You Want (with JORCAM Joven Coro)
7. Satisfaction (with Mick Taylor)
★★特別企画
★ローリング・ストーンズ「MADRID 2014 NEW MASTER」に、お馴染みの同日の最前ブロックからの決定盤映像に、今回のニューオーディオ・ソースをシンクロ収録させた、ファン必携・必携映像タイトル「MADRID ON FIRE: NEW AUDIO MASTER」が特別に付属致します。
THE ROLLING STONES - MADRID ON FIRE: NEW AUDIO MASTER(Special Bonus DVDR)
Live at Estadio Santiago Bernabeu, Madrid, Spain 25th June 2014
昨年、You Tubeにアップされた途端、その圧巻の映像で世界中のファンの話題をさらった、6月25日のスペインはマドリッド公演ライヴ映像を収録。フロント・ロー最内側からのショットで、殆ど障害物無しで、目の前で繰り広げられるストーンズのパフォーマンスを見事な超接近映像で楽しむことが出来ます。昨年ボーナスタイトルとしてリリースされた「MADRID 2014」の音声をシンクロ収録させた「MADRID ON FIRE」も素晴らしかったですが、今回の新オーディオ・ソースで楽しめる新たな「MADRID ON FIRE」は、まさに最強・最高の内容です。
あまりの見事さと音のハマり具合の良さに、「これをこのままプレスDVDで欲しい!」という声が聴こえてきそうな逸品です。CD同様にIt's Only Rock'n Roll、Miss Youの元音に起因するデジタル系ノイズは既発音声と入れ替え、さらにはDVDのみの処理としてワイルドなテイラーのギターソロが迫力満点の「Midnight Rambler」の一部欠損は、既発音声で補い、違和感なく処理してあります。
近目の演奏とダイレクトなサウンドがジャストにマッチした、これぞファン必見映像!CDも最高ですが、今回のタイトルは是非、このDVDをへヴィ・ローテーションさせて下さい!ツアー屈指の名映像に、このオーディオマスターが新たな息吹を与えてくれました。これは本当に凄いです。是非ご覧あれ。オリジナル・メニュー付き。
1. Jumping Jack Flash 2. You Got Me Rocking 3. It's Only Rock'n Roll 4. Tumbling Dice 5. Angie
6. Like A Rolling Stone 7. Doom And Gloom 8. Honky Tonk Women 9. Band Introductions
10. You Got The Silver 11. Midnight Rambler (with Mick Taylor) 12. Miss You
13. Gimme Shelter 14. Start Me Up 15. Sympathy For The Devil 16. Brown Sugar
17. You Can't Always Get What You Want (with JORCAM Joven Coro)
18. Satisfaction (with Mick Taylor)
COLOUR NTSC Approx.96min.