ERIC CLAPTON - OSAKA 1974 2ND NIGHT(2CD)
Live at Koseinenkin Kaikan, Osaka, Japan 6th November 1974
TRULY AMAZING SOUND: UPGRADE(from Original Masters)
エリック・クラプトンの良質な日本公演音源をリリースするTriconeレーベルから、今週はタイムワープしてきたヴィンテージマスターが2作同時にリリースされます!その2つ目となる本盤は、1974年の初来日大阪公演の2日目を良質なオーディエンスマスターから製作した全長版の完全収録タイトルです。
本盤は今回同時リリースとなる 「OSAKA 1974 1ST NIGHT」における11月5日公演のマスター提供者の方が、この日の全長版マスターテープも提供いただいて製作されたものなのです。つまり 「OSAKA 1974 1ST NIGHT」のオーディエンスディスクと同レベルの音質が保証された良質マスターというわけです。「OSAKA 1974 1ST NIGHT」のレビューでも述べましたので繰り返しになりますが、この大阪公演が、この年のクラプトンの活動においてどのような位置づけだったのかを見ていきましょう。
・1974年6月19日、20日:全米カムバックツアーのため、北欧にてウォームアップ・ギグ
・1974年6月28日~8月4日:全米ツアー
≪1974年8月5日:アルバム「461 OCEAN BOULEVARD」リリース≫
・1974年8月~9月:アルバム「THERE'S ONE IN EVERY CROWD」をマイアミにてレコーディング
・1974年9月28日~10月6日:第2回全米ツアー
・1974年10月31日:初来日、日本武道館初日公演
・1974年11月1日:日本武道館2日目公演
・1974年11月2日:日本武道館3日目公演(追加公演)
・1974年11月5日:大阪厚生年金会館初日公演
・1974年11月6日:大阪厚生年金会館2日目公演(日本公演最終日) ←★ココ★
・1974年11月27日~12月5日:ヨーロッパ・ツアー
初来日の最終公演がこの日でした。この日の面白さは、前日とは打って変わってクラプトンの泥酔ぶりが窺えることです。前日、あれほど地に足の着いたパフォーマンスを展開したクラプトンが、たった一日でこんな姿に戻ってしまうとは・・・・。但し、それはあくまでMCに関してのことです。演奏そのものは曲間や曲のエンディングが間延びしていることを除けば、高いクオリティを示しています。初めての日本公演が好評のうちに無事終了しそうだという見込みが立って、ステージ前にご機嫌で乾杯した結果だったのでしょう。
魅力的なのは、前日とはかなりセットリストが異なっていることで、この日は珍しくアコースティックでマディ・ウォータースのHoney Beeをプレイしているほか、Key To The Highway、 Steady Rollin' Man、 Crossroads、アンコールで 「461 OCEAN BOULEVARD」からのMainline Floridaといったレアなナンバーをプレイしています(Steady Rollin' Man、 Crossroads、Mainline Floridaはこのジャパン・ツアーではこの日しかプレイされませんでした)。さらにこの日はLaylaにAll I Have To Do Is Dreamをジョイントし、ラストでプレイしています。これほどセットリストが変わるとは・・・。当時のクラプトンバンド「タルサ・トップス」のポテンシャルの高さを物語る音源とも言えます。この日もクラプトンはエレクトリックにチェンジしたSinging The Blues以降でギブソン・エクスプローラを使いました。
前日と同様に、この高音質ならこのギターのファットで艶やかなサウンドを楽しんでいただけます。クラプトンがこのギターを使ったのは、このジャパン・ツアーとその後の短期ヨーロッパ・ツアーのみでしたので、それが聴ける本盤は、彼のギター遍歴上でも非常に貴重な音源と言う事ができます(この後、クラプトンはこのギターをボブ・マーレイ&ザ・ウェイラーズのギタリスト、ジュニア・マーヴィンにポンと譲ってしまいました)。貴重なのはそれに留まりません。実は、この最終日、クラプトンはアンコールの2曲で「ブラッキー」を弾いたのです。
この日本公演を複数回観たファンは少なく、しかも東京と大阪という遠隔地であったため、現在、すべての公演の状況がレポートされているわけではありません。そんな中にあって、この最終日のアンコールでブラッキーをプレイしたことは確かな事実だったのです。逆にブラッキーをプレイしたことでより貴重な公演となりました。新たに入手したオーディエンスマスターの高音質をどうぞお楽しみください。本盤も初回のみの限定プレスCDでのリリースとなりますので、お早めのオーダーをお願い致します。
Disc 1 (58:33)
1. Intro 2. Let It Grow 3. Can't Find My Way Home 4. Honey Bee
5. Singing The Blues 6. Willie And The Hand Jive 7. Get Ready 8. Key To The Highway
9. I Shot The Sheriff
Disc 2 (53:18)
1. Badge 2. Tell The Truth 3. Steady Rollin' Man 4. Crossroads
5. Layla 6. All I Have To Do Is Dream ★1:25 - 1:39 別音源補填
7. Mainline Florida 8. Let It Rain
Eric Clapton - Guitar, Vocals George Terry - Guitar Dicks Sims - Keyboards
Carl Radle - Bass Jamie Oldaker - Drums Yvonne Elliman - Backing Vocals
Marcy Levy - Backing Vocals
(メーカーインフォによる)