★最初の160枚のみ、ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。
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THE BEATLES - STATE FAIR COLISEUM 1964(1CD)
State Fair Coliseum, Indianapolis IN, USA 3rd September 1964 SBD(UPGRADE)
ビートルズ1964年のアメリカ・ツアーはLPの時代からバンクーバー、ハリウッド・ボウル、そしてベスト・バージョンがリリースされたばかりの「PHILADELPHIA 1964 SOUNDBOARD REEL TO REEL」がサウンドボード三大巨頭として君臨していたのですが、CD時代を迎えてから登場した発掘音源が9月3日のインディアナポリス。ラジオ放送用に収録されたサウンドボード録音だと思われ、フィナーレ「Long Tall Sally」が一分足らずで録音終了となってしまうのが惜しまれるものの、音質も演奏内容も非常に良いことから、瞬く間に64年アメリカ新たなスタンダードの仲間入りを果たしています。
本音源を最初に収録してみせたのは懐かしのグレート・デーンから出されたデジパックCD「STATE FAIR TO HOLLYWOOD」でしたが、多くのマニアにとってはイエロー・ドッグの「THE ULTIMATE LIVE COLLECTION」で親しんだのではなかったでしょうか。この音源の魅力としては同じようにラジオ用の収録であったバンクーバーやフィラデルフィアと比べてより鮮度の高い音質が挙げられるでしょう。それらのタイトルがリリースされたのは1993年以降でしたので、約30年も眠っていたサウンドボード録音だとは思えない良好な状態にも驚かされたものです。
今回のリリースの元になったのは先月おなじみKrw_coが公開してくれたバージョンでして、その点「PHILADELPHIA 1964 SOUNDBOARD REEL TO REEL」の文字通り続編的な発掘だと言えるかと。
そんな今回のバージョンですが、これがまた非常にナチュラルな質感が際立っており、オープニングで聞こえるヒスノイズがむしろナチュラルな聞き心地を決定づけてくれるほど。ちなみにオープニングの司会者イントロから「Twist And Shout」の序盤まではわずかに音がこもっていますが、それでいて「All My Loving」の間奏が明けてポールとジョージがハモっている際に入るバチバチというノイズなどは既発盤と変わらず。
つまり先に挙げた既発盤とノイズの個所などはまるで一緒。そこからイエロー・ドッグ盤などは「Twist And~」序盤の問題を補正し、なおかつイコライズでヒスノイズを抑えていたのだろうということが容易に推測できるのです。つまり既発盤の元テープが今回のバージョンなのでは?
また全体的に今回の方がナチュラルかつクリアーであり、例えば「I Want To Hold Your Hand」のようなテンポの速い曲で聞くと違いは明らか。さらに本音源は元からリンゴのシンバルがうねり気味というジレンマが見られる録音でもあるのですが、それもまた既発盤より若干ながら穏やかな状態に聞こえます。もっとも「A Hard Day’s Night」で頻発するドロップアウトは今回も同様なのですが。
先に挙げたLP時代からのサウンドボード三巨頭とは演奏の雰囲気がまったく違うこともインディアナポリスの大きな魅力なのですが、その秘訣はこの日の会場にあった模様。というのもそれら三公演が自分たちの演奏を聞きとるのもままならない状況の中で敢行されたステージであったのに対し、この日はまず絶叫のレベルそのものが他の日よりも低く、なおかつ静まってくれる場面まであった。おかげで珍しく自分たちの演奏が聞こえた…とビートルズ自身が証言しているのです。その結果として、この日は先の三音源と比べて非常に丁寧な演奏ぶりが際立ちます。
ジョンが歌う「You Can't Do That」のどっしりとした演奏、さらに「I Want To Hold Your Hand」は落ち着いて演奏している印象。そして極めつけは「Boys」でリンゴが珍しく演奏を始める前から「マイクは入ってる?よしよし。1234!」と話しかけているのですが、そこからも自分たちの演奏が聞こえている様子が伺えます。それに何と言ってもここでの「Boys」は超ハイテンションな演奏でリンゴがとても楽しそう。ツアーのベストテイクだと断言できる素晴らしいもの。
もちろん勢いに溢れた名演という点では「PHILADELPHIA 1964 SOUNDBOARD REEL TO REEL」がベストでしょうが、この日の驚くほど丁寧な演奏ぶりもまた素晴らしい。むしろその違いを聞き比べて楽しめる名サウンドボードですし、従来よりナチュラルな状態で収録されているのも画期的。やはり自分たちの演奏が絶叫にかき消されずに聞き取れたという状況があまりにも大きかったのでしょう。例の三巨頭スタンダード音源に次ぐ64年アメリカ・ツアーの定番音源、その新たなベスト・バージョンが限定プレスCDにてリリースされます!
(リマスター・メモ)
★半音の50%程度遅いピッチを直して全体の音圧を上げました。
(30:55)
1. WIFE Intro
2. Crowd
3. Twist And Shout
4. You Can't Do That
5. All My Loving
6. She Loves You
7. Things We Said Today
8. Roll Over Beethoven
9. Can't Buy Me Love
10. If I Fell
11. I Want To Hold Your Hand
12. Boys
13. A Hard Day's Night
14. Long Tall Sally
SOUNDBOARD RECORDING
(メーカーインフォによる)