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ERIC CLAPTON - ROYAL ALBERT HALL 2009 FINAL NIGHT: DAT MASTER(2CD)
Royal Albert Hall, London, UK 31st May 2009 ULTIMATE SOUND(from Original Masters)
【エリック・クラプトン2009年RAH連続公演最終日の極上マスターが新登場!】
エリック・クラプトンの秘蔵音源では当店でお馴染みのイギリス在住の重鎮テーパーからもたらされた2009年ロイヤル・アルバート・ホール11連続公演の初公開マスター二種。もう一つのマスターは、11公演目、最終日に当たった5月31日の極上ステレオ・オーディエンス録音で完全収録したDATマスターでした。本マスターも、今回同時リリースの「Royal Albert Hall 2009 10th Night DAT Master」と同レベルの、素晴らしくクリアでサウンドバランスの良い極上クオリティです。しかも「Royal Albert Hall 2009 10th Night DAT Master」とはまたセットリストが異なっているのが魅力です。手馴れたテーパーの録音ゆえに、トラブル箇所は一切ありません。その上でサウンドは、ちょっと聴けばサウンドボード録音のような楽音、ボーカルの近さとサウンドバランスの良さを誇るものです。
特にこのマスター、クラプトンのギターとセカンドギター(終盤はサードギター)のセパレート感が凄いです。終盤のドイル・ブラムホールⅡの飛入り以降は、彼の的確なサポートぶりが手に取るように判ります。もちろんクラプトンの細かなニュアンスまでもしっかり捉えています。この連続公演からは既発盤として当店から「Royal Albert Hall 2009 5th Night DAT Master」、「Royal Albert Hall 2009 9th Night DAT Master」がリリースされていますが、それらと併せてこの連続公演をお楽しみいただける一作です。2009年はジャパン・ツアーも行なわれ、その音源もリリースされていますが、日本公演時とはセットリストもバンドメンバーも変わっており、この年中盤のクラプトンのライブとしてははずせない内容だと言えます。
【最終日に相応しい、集大成的ステージ!】
それではここでこの年のクラプトンの活動履歴を振り返ってみましょう。
・2009年2月12日~28日:11公演に渡るジャパンツアー(21日、22日には埼玉スーパーアリーナでのジェフ・ベックとのジョイント公演を含む)
・2009年3月4日~10日:短期オセアニアツアー
・2009年3月19日、20日:オールマン・ブラザーズ・バンドの結成40周年記念コンサートにゲストとして出演
・2009年5月4日:ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホールで行なわれたギタリスト、ジョー・ボナマッサのコンサートに飛入り
・2009年5月9日:ロンドン、グロスヴナー・ホウス・ホテルで開催された「バンバリー・クリケット・クラブ」のチャリティイベントでプレイ
・2009年5月11日~31日:ロイヤル・アルバート・ホール11公演を含むイギリス国内ツアー ←★ココ★
・2009年6月10日~30日:アメリカン・ツアー
・2009年10月20日:BBCテレビジョンスタジオにて音楽番組「Later...With Jools Holland」のスモーキー・ロビンソンのゲスト回に出演(ロビンソンのレギュラー・ギタリストが体調不良を来たしたための急遽の出演だった)
・2009年10月30日:ニューヨーク、マジソン・スクエア・ガーデンで行なわれた「ロックの殿堂25周年記念セレモニー」にてクラプトンバンドとして出演、アレサ・フランクリン、オジー・オズボーン、U2らと共演する
・2009年11月23日:スイス、ジュネーヴで行なわれたチャリティ・イベント「Children Auction」に出演、愛用のマーティン000-28も出品した
・2009年12月31日:AA(アルコール中毒者の会)のための恒例のチャリティ・コンサート「ニュー・イヤーズ・イヴ・ダンス」開催
チャリティイベントやテレビ番組にも出演し、世界各地でツアーも行なった非常に精力的な活動の一年だったことがお分かりいただけるでしょう。ここには日本でのジェフ・ベックとのジョイント・コンサートも含まれていました。
そして本作の日は、地元ロイヤル・アルバート・ホールでの11連続公演の最終日に当たっていました。5月16日から2週間に亘り行なわれてきた長丁場の公演でしたが、それもこの日で千秋楽となったわけです。言わば、地元ファンの前での最後の公演ということで、11日間でも最も気合の入った日だったと言えます。この年のジャパン・ツアーの音源を気に入っておられる方にも是非注目いただきたいのが、まずはドラマーがエイブ・ラボリアル・ジュニアからスティーヴ・ガッドに替わっていたことです。クラプトンの楽曲と言えば、もはやガッドほど「はまる」人選はないと言ってもいいほどです。
その絶対的な安心感から、クラプトンはジャパン・ツアー時とは劇的にセットリストを変更してきたのです。オープニングナンバーからして違います。01年の「レプタイル・ツアー」以来8年ぶりとなるGoing Down Slowというサプライズ。この曲もOld Loveも、共に98年の「ピルグリム・ツアー」の時のアレンジでプレイされています。このあたりは、98年当時にもキーボードにティム・カーモンがいたことが主因と考えられ、Old Loveでのカーモンのシンセソロも素晴らしいものですが、彼のシンセサイザーのプレイアビリティを活かしての、92年以来17年ぶりとなったAnything For Your Loveの重厚なパフォーマンスも聴きものです。注目は、前日にはGot to Get Better in a Little Whileをプレイした前半のハイライトに、この日はI Shot the Sheriffを持ってきたことです。Got to Get Better~も素晴らしかったのですが、やはりクラプトンと言えばこの曲にトドメを刺します。ご本人も最後にはやはりこの曲がプレイしたかったのでしょう。その気合を感じさせる素晴らしいソロが炸裂しています。今年の日本公演もそうでしたが、やはりいつ聴いてもこの曲でのクラプトンのプレイは感慨深いものです。アコースティックセットでは、前日のレア曲Three Little Girlsのみはずした形でのパーフォーマンスとなっています。 アコースティックセットの締めには、03年以来となるSomewhere Over The Rainbowを持ってきたことも新鮮です。6年振りの演奏となったこの曲は、この年(つまりこの公演)が最後の演奏となりました。以降はセットインしていませんので、最後の演奏として貴重なテイクです。
後半は王道的なセットリストでじっくり聴かせる構成になっていましたが、この日もドイル・ブラムホールⅡがラスト3曲で飛入り参加しています。前日にも聴かせた彼ならではの好サポートが光っています。これを聴くと、Laylaはやはりエレクトリックバージョンがいいなと思います。ジャパン・ツアーの後に行なわれたという珍しい日程だったロイヤル・アルバート・ホール公演でしたが、ドラマーがチェンジし、11連続公演という中でセットリストも日毎にコロコロ変わっただけに、日本公演とはまた違った魅力に溢れているパフォーマンスが極上音質で完全収録されています。その最終日ということで、本作もはずせない一作に違いありません。精力的に活動していた2009年のクラプトンの代表的音源として是非本作もコレクションに加えていただければと思います。
Disc 1 (63:31)
1. Intro.
2. Goin' Down Slow★
3. Key to the Highway
4. Anything for Your Love★
5. Old Love
6. I Shot the Sheriff★
7. Driftin' Blues
8. Nobody Knows You When You're Down and Out
9. Lay Down Sally
10. Over the Rainbow★
Disc 2 (60:12)
1. Badge
2. Little Queen of Spades
3. Before You Accuse Me
4. Wonderful Tonight
5. Layla*
6. Cocaine*
7. Cross Road Blues*
Eric Clapton - guitar / vocals
Andy Fairweather Low - guitar / vocals
Chris Stainton - keyboards
Tim Carmon - keyboards
Willie Weeks - bass
Steve Gadd - drums
Michelle John - backing vocals
Sharon White - backing vocals
Doyle Bramhall Ⅱ - guitar*
(メーカーインフォによる)