BLACK SABBATH - DEFINITIVE OSAKA 1980(2CD)
Live at Festival Hall, Osaka, Japan 21st November 1980 TRULY PERFECT
SOUND(from Original Masters)
「初来日の最高傑作」とされてきた伝説録音のオリジナル・マスターが奇跡の発掘! 永久保存プレス2CDで登場です。
その最高傑作が記録されたのは「1980年11月21日:大阪*フェスティバルホール*」公演。その極上オーディエンス録音です。本作は、まさに初来日の最高傑作。シンプルに音がズバ抜けて良いわけですが、それだけはなくショウも唯一無二。幾多の初来日ライヴアルバムを持ってしても、超える物のない“極み”に立つ1本なのです。その意味をご紹介する前に、まずはショウのポジション。当店は初来日を数多くの傑作でアーカイヴしてもいますので、そのコレクションと併せて日程で整理しておきましょう。
・11月16日:中野サンプラザ(夕の部) 『FACE OF EVIL』
・11月16日:中野サンプラザ(夜の部)
・11月17日:日本青年館 『DEFINITIVE BUER』
・11月18日:中野サンプラザ 『EVILMANIA』等
×11月19日:中野サンプラザ(中止)
・11月20日:京都会館 『KYOTO 1980』
・11月21日:大阪*フェスティバルホール* ←★ココ★
※注:各日とも代表作のみ。
以上、全6公演。本作の大阪公演は、その最終日にあたる。そして、この大阪公演こそが初来日のベスト・ショウなのです。なぜ、この日がベストと断言できるのか。ちょっと回り道になりますが、いちからご説明していきましょう。
【Children Of The Graveも演奏する唯一無二の大阪】
まず初来日と言えば、何よりも“11月18日”が有名。某放送協会のFM放送があっただけでなく、その大元と思しきサウンドボード音現も流出。さらにMiracle Manの『EVIL MAN(Calm & Storm 004)』を筆頭とした極上オーディエンス録音も何本も発掘され、超豊作日となっています。しかし、この日はショウが絶不調でした。来日から3日・4公演連続で調子を上げてきたと思われたのですが、この日になってトニー・アイオミが牡蠣にあたって食中毒。「Iron
Man」までで続行不能になり、翌日のショウもキャンセルになるほどの重症となってしまいました。
改めて初来日を振り返ると、序盤は1日2公演の強行さや初日本の不慣れ感があり、調子が上がってきたところでアイオミの急病。回復して再び調子を上げて頂点に達したのが、最終日の大阪だった……というわけです。しかも、この大阪は1曲多い。他公演と同じように「Paranoid」で幕を閉じるのですが、そこで会場は盛大な盛り上がりとなり、アンコールを求める声が止まない。そこでもう一度現れて「Children Of The Grave」を演奏。初来日で「Children Of The
Grave」を演奏したのは、この大阪1回だけ。もちろん、アンコールに応えるほどメンバーも充実の手応えを感じている名演なのです。
【サウンドボードとして流通していた伝説録音の大元カセット】
本作は、そんな大阪公演の最高峰となるライヴアルバムなのです。実のところ、この大阪公演は古くから名録音が知られ、特にBONDAGEレーベルの名盤『THE LAST SACRAMENT』が長らく語り継いできました。この度、その大元となるオリジナル・カセットが奇跡の発掘。本作は、ダイレクトにCD化した究極バージョンなのです。
そのサウンドは、まさに超絶。往年のコレクター諸兄なら『THE LAST SACRAMENT』がサウンドボードとして流通していたのをご記憶と思いますが、本作はその大元。大気の存在を感じさせないゼロ距離感も、極太な芯のダイレクト感も、各楽器の克明なセパレートも鉄壁。しかも「1980年にしては」の枕詞も不要で、現代基準でも「本当にサウンドボードじゃない!?」と耳を疑う次元。それこそ、有名なFM放送にも負けていない超極上サウンドなのです。
実は、当時「本当はサウンドボードのハズだ」と言われたのには、もう1つの理由があります。伝統盤『THE
LAST SACRAMENT』を体験されたことのある方ならご存じと思いますが、この録音は曲間で音質が変化していました。つまり、「演奏パート=サウンドボード+曲間=オーディエンスで補完」と思われたわけです。確かに今の耳にもそうとしか聞こえないのですが、今回の新発掘で事実が判明しました。どうやら、この録音を記録したテーパーは2つの機材を持ち込み、2本同時録音していた模様。そして、メインとなっている超極上マスターは(テープ残量に問題があったのか)曲間で一時停止しながら録音されていた。その合間をもう1本のフル録音で補完していたのです。今回も同じ処理が施されているわけですが、このもう1本も同じ人物が録音しているだけにクオリティは並みではない。もちろん、可能な限り2本のサウンドが近づくようにマスタリングも施してあります。
【バンド・ポテンシャルも絶頂な“極み”の最高傑作】
そんなサウンドで描かれるフル・ショウは、まさに「最高傑作」の名に相応しい。とにかく絶好調。復調したアイオミはもちろんのこと、場数を踏んだヴィニー・アピスも日本慣れしてきたギーザー・バトラーも鉄壁。
そして何より、ロニー・ジェイムズ・ディオ! 力強くも艶やかで、しかも変幻自在。ヘヴィメタルに開眼したBLACK SABBATH時代はRAINBOW時代よりもアグレッシヴに歌うことで知られていますが、この日はそれだけではない。アグレッションと穏やかなトーンの幅がえらく広く、フレーズ単位で大きく行き交うダイナミズムがハンパじゃない。ドスを効かせてイーヴルに吠えたかと思えば、次の瞬間にはRAINBOW並に繊細&ロマンティックに迫り、さらに雄々しくヒロイックに歌い上げる。恐らくは、慣れた日本のムードにアイオミが回復した安堵感も加わったのでしょう。堅固にして柔軟なヴォーカリゼーションの真髄を脳みそド直結サウンドでたっぷりと味わわせてくれるのです。
サウンド、演奏曲、そして名演……すべてが絶頂の最高傑作です。有名な中野サンプラザのFM放送やサウンドボードも素晴らしいですが、本作は完全に凌駕しています。初来日の最高峰マスターを大元カセットから永久保存した文化遺産級の2枚組。どうぞ、心ゆくまで存分にご体験ください。
★真にサウンドボード・レベルの超高音質!この音は驚異!!
Disc 1 (49:25)
1. Supertzar
2. War Pigs
3. Neon Knights
4. N.I.B.
5. Children Of The Sea
6. Sweet Leaf
7. Drum Solo
8. Lady Evil
9. Black Sabbath
Disc 2 (55:25)
1. Heaven And Hell
2. Iron Man
3. Guitar Solo
4. Die Young
5. Paranoid
6. Children Of The Grave
Ronnie James Dio - Vocals
Tony Iommi - Guitars
Geezer Butler - Bass
Vinny Appice - Drums
Geoff Nicholls - Keyboards