ERIC CLAPTON - THE LAST PILGRIM(2CD)
Live at Messehalle Hannover, Germany 11th December 1998 PERFECT SOUND(from Original Masters)
完全未公開マスターより、1998年のアルバム『ピルグリム』リリースとともに行なわれたヨーロッパ・ツアーの最終日となった12月11日のドイツ、ハ ノーヴァー公演を完全収録しています。これまで一切公開されたことのない極上クオリティのDATマスターを使用しており、本マスターも抜群のクリアさとサ ウンド・バランスを誇る最良レベルのステレオ・オーディエンス・ソースです。
「ピルグリム・ツアー」はクラプトンの53歳の誕生日にあたった３月30日か らアメリカでスタートし、当初ストリング・オーケストラを帯同する試みも実践しながら９ヶ月を経てここまでこなれたパフォーマンスを披露するに至りまし た。この時点ではオーケストラはいませんが、A.フェアウェザー・ロウ、アラン・ダービーを擁するトリプル・ギター体制、黒人ミュージシャン二人によるダ ブル・キーボード体制、女性バック・コーラスの三人体制はずっとキープされていました。この分厚いサウンドが本ツアーの白眉だったと言えます。
クラプトン がそのように意図したのは、アルバム『PILGRIM』の、ライブ・ステージにおける「血の通った再現」にありました。アルバム『PILGRIM』は、 「アンプラグド」に始まった、クラプトンの幼くして亡くなった息子さんのメモリーと彼へのメッセージを表現する作業の集大成でした。それゆえに彼がこのツ アーに賭けた情熱にもただならぬものがあり、本公演でも序盤で聴かれる『PILGRIM』収録ナンバー６曲の畳み掛けが強烈で、特に「She’s Gone」でのブチ切れ具合には言葉を失うほどです。
この公演ならではの貴重な場面は２つあります。まずはアコースティック・セットの最初にプレイされた 「Early In The Morning」でしょう。通常は「Driftin’」を持ってきていたところですが、この日に限りこのブルースをプレイしています。マニアは注目のポイ ントです。そして２つめは、アンコールにオープニング・アクトを務めたクラプトンの盟友ギタリスト、ジミー・ヴォーンが飛入り参加していることです。
彼と クラプトンのプレイ・ニュアンスの違いにも耳を傾けてみるのも一興でしょう。またこの日は全編を通じてクラプトンが弾きまくっていることが特徴のステージ で、それはN.イーストとのコラボレーションが見事に決まるイントロが付加された「Change The World」に顕著なように、中盤のアコースティック・セットでの熱を帯びたパフォーマンスにも現われています。本盤は９ヶ月に亘り続けてきた、特にクラ プトンの思い入れの強かった本ツアーの千秋楽で、いかに彼が心身ともに充実していたかを物語る音源と言えます。
この公演をもってクラプトンは、亡き息子さ んへのオマージュを完遂したと言えたのではないでしょうか。ここにきて最終公演を収めた本盤が、本ツアーの代表作に加わることは間違いないでしょう。ネッ ト上はもちろんのことより、テープ・トレーダー間にも一切公開されていなかった秘蔵音源がプレスCDで堂々のリリースです。
Disc 1 (67:56)
1. Opening 2. My Father's Eyes 3. Pilgrim 4. One Chance 5. River Of Tears 6. Going Down Slow
7. Guitar Intro. 8. She's Gone 9. Early In The Morning 10. Tears In Heaven 11. Layla
12. Guitar & Vocal Improvisation 13. Change The World
Disc 2 (58:09)
1. Old Love 2. Crossroads 3. Have You Ever Loved A Woman 4. Wonderful Tonight
5. Cocaine 6. Guitar Intro. 7. Before You Accuse Me
Eric Clapton : Guitar & Vocals Andy Fairweather Low : Guitar Nathan East : Bass
Alan Darby : Guitar Tim Carmon : Keyboards Kenneth Crouch : Keyboards Steve Gadd : Drums
Katie Kissoon : Backing Vocals Chyna : Backing Vocals Charlean Hines : Backing Vocals
(メーカーインフォによる)
