★最初の220枚のみ、ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。
ご注文時メーカー完売の場合がございます。ご了承頂いたうえでのご注文を御願いします。
LED ZEPPELIN - L.A. FORUM 1971 1ST NIGHT: 3 SOURCE MIX (2CD)
The Forum, Inglewood, CA, USA 21st August 1971 PERFECT SOUND(UPGRADE)
レッド・ツェッペリン1971年のアメリカ・ツアーは開始直後にLAフォーラム二夜連続公演を組み込むという攻めのスケジュールから始まりました。同じフォーラムでも前年のブルーベリー・ヒル・ショーが一夜限りであったことを考えれば、その出世ぶりを物語っている。その中で初日となった8月21日の新たな音源が突如ネット上に現れて世界中のマニアを騒然とさせています。
今までこの日は二種類のオーディエンス録音が存在していたことから多くのアイテムが生み出されてきましたが、どのリリースも基本的に「recorder 1」をメイン・ソースとしており、2016年にリリースされた「LA FORUM 1971」もその一つでした。
今回発掘された音源「recorder 3」はその「recorder 1」の録音状態に近く、やや音像が遠めながらすっきりとしている。しかも「recorder 1」以上に鮮度が素晴らしく、現存する1971年LAフォーラム初日のオーディエンス録音(すべてモノラル)の中ではもっとも音質に優れた音源だと言えるでしょう。有名公演を捉えた新ソースでありながら、これほどまでに鮮度の高い状態が保たれていたという点に驚きを禁じえません。
ところが今回の初登場音源、何と「Black Dog」の終盤で録音が終わってしまうライブ前半のみの不完全録音。せっかくの音質だけに残念で仕方がないのですが、それには訳がありました。「Black Dog」の演奏が終盤に差し掛かったところで本音源のテーパーがマネージャーのピーター・グラントに見つかってしまい、録音を止めさせられてしまったという。つまり、単なる不完全録音とは意味合いが違う。
昔からグラントが1970年のアメリカ・ツアーでオーディエンス録音を止めさせた、あるいはテープレコーダーを叩き壊した(!)という都市伝説が広まっていましたが、今回の音源は正にグラントによって録音が止めさせられる場面が記録されていたのだから驚き。
とはいっても今まで言い伝えられていたような攻撃的な調子ではなく、意外なほど落ち着いて「あなたがコンサートで録音することは許可されていません。よろしいですか?」といった口調だったのです。そこはグラントと言えど、はなっからケンカ腰で観客を威圧するのではなく、彼なりに丁重に接していたことに驚かされます。
おまけに録音が止められたのは「Black Dog」。つまり一か月後の初来日から生み出された名音源929ボードにおいても同曲で大きなカットが生じていたことは良く知られるところで、これもまたグラントが近づいてきたから録音を止めていた…という伝説がまことしやかに言い伝えられてきたものです。
これは偶然ではなく、今回の音源の発掘によって71年ツアーではライブが開演して会場が落ち着いてきた「Black Dog」辺りになるとグラントがそうした周辺のチェックに回っていたことを裏付けるのではないでしょうか。よって皮肉にも今回の音源が不完全であったが故に、今まで言い伝えられてきたピーター・グラント伝説の一つが真実であったことを証明してくれるという大変に貴重な発掘となったのでした。
この短いながらも衝撃的な発掘と従来の音源をマニアが組み合わせたバージョンもさっそくネット上に出現。71年アメリカ・ツアーの初登場音源ともなれば当然のことでしょう。今回の新音源以外のパートは「recorder 1」をメイン・ソースに使うことで違和感も最小限にとどめられています。また「LA FORUM 1971」に使われた「recorder 1」は2nd genというコピーでしたが、今回は1st genにバージョンアップしたことで音質もはっきり向上。なおかつ同じ「recorder 1」でも枝分かれコピーまで駆使してコンサートの最長収録も徹底。複数ソースを使用しておきながらすべての音源のピッチも調整してくれていたのがまたお見事。
そして今回の音源や「recorder 1」はジミーのギターが少し奥に追いやられた録音バランスという点でも共通しており、なおさら聞いていて違和感が少ない。それ以上に、この独特のバランスがこの日のロバートの壮絶なスクリーム・ボイスを捉えてくれているのが大きな魅力かと。
そして「recorder 1」には「Celebration Day」が未収録であったことから「LA FORUM 1971」においても同曲は未収録であった訳ですが、そこを今回は「recorder 2」(こちらもベストコピーを採用)から補填することでライブ自体も完全収録を実現。
当時はまだリリース前の新曲であった先の「Black Dog」からしてロバートはキレッキレ。春から既にステージで披露していた割に、彼の歌う歌詞が随所でアドリブという71年現象が見受けられますが、それすら強烈に映る。同じようにリリース前という立ち位置であった「Stairway To Heaven」に至っては後のスタンダード化からは大きくかけ離れた状況となっていて、ロバートが曲名を告げても観客がほとんど沸かず。それゆえに丁寧かつ懸命に同曲を演奏してみせるバンドの様子が捉えられているのも大きな魅力。
おまけにこの日は「Moby Dick」が省かれてもなお二時間を超えたショーという点がまたZEPが大好きなLAフォーラムでハッスルしたことを物語っているのですが、ライブが後半戦に突入する「Whole Lotta Love」の振り切れぶりは異様。序盤ジミーがテルミンを炸裂させるバックでボンゾが叩いたパターンはまるで73年ヨーロッパを予見させるかのような、当時としては珍しい展開ですし、何より爆竹が鳴らされる状況をものともせずにスクリームし続けるロバートが凄いのなんの。
そうした中でオールディーズ・メドレーも非常に長い展開を見せたのですが、それでも歌い足りないとばかりにアンコールは「Weekend」のレア・カバーからスタート。そこで聞かれたロバートの声がまた凄まじい。ZEPが取り上げたエディ・コクランのカバーの中でも「C’mon Everybody」や「Something Else」と違って原型を留めていない過激なアレンジと歌い方。それもまた71年だからこそ成しえたもの。ここから続いた「Rock And Roll」。これもまたリリース前の新曲であったことから思いのほか盛り上がらない訳ですが、そんな事お構いなしとばかりにハイトーンのメロディラインを歌い上げるロバートの頼もしいこと。最後は絶叫して終えるのも圧巻。古くから71年アメリカ・ツアーの名演として知られてきたLAフォーラム初日の新たな決定版!
Disc 1 (78:16)
★冒頭25分新ソースは圧巻の高音質。これでピーター・グラントのテーパーへのクレームと機材没収が無かったら・・・ジミー・ペイジ氏も(その音と演奏に)思わずニンマリの、空前絶後のスーパータイトルがリリース出来たのにと思うと・・・誠に残念です。
1. Intro *
2. Immigrant Song *
3. Heartbreaker *
4. Since I've Been Loving You *
5. Black Dog * + ** ★4:55で切り替わり
Eddie Vincent曰く
「私のカセットテープ録音から直接ダビングしたもので、これまで公開されたことはありません。テープは“Black Dog”が終わる直前で切れています。
(マネージャーの)ピーター・グラントは、私の席の下にあるマイクにステージの照明が反射しているのに気づいたのでしょう(私はステージ右の1列目、1階席でした)。
私のマイクが切断される前、ピーターが“コンサートを録画することは許されていない”と言っているのが最後に聞こえます。」
6. Dazed And Confused **
7. Stairway To Heaven ** + ***
8. Celebration Day ***
9. That's The Way *** + **
10. Going To California **
11. What Is And What Should Never Be **
Disc 2 (57:41)
1. Whole Lotta Love (medley) **
2. Weekend **
3. Rock And Roll ** + ****
4. Communication Breakdown **
5. Organ Solo
6. Thank You *
* - source 3 (Eddie Vincent) (main through Black Dog): Cass(M) > wav (lossy) > flac (revised)
** - source 1 (Jeff Allen) (main): Reel(1)
*** - source 2 (Dave Melton) (patching): Cass(M) > CDR
**** - source 1 (Jeff Allen) (patching): Cass(1) > DAT > CDR
(メーカーインフォによる)